セリバヒエンソウ(Delphinium anthriscifolium)は、日本をはじめとする東アジアの山地に自生する多年草です。キンポウゲ科の多年草で、美しい花姿が鑑賞価値が高いとされ、観賞用に栽培されることが多いです。 高さは50-100cm程度で、茎は直立し、葉は互生し、3回羽状複葉で、小葉は線形から披針形です。 花期は6-8月で、茎の先端に総状花序をつけ、青紫色の花を咲かせます。花弁は5枚で、上側の1枚が大きく、下側の2枚が小さく、側弁は2枚で左右対称です。また、花の中心には長い距があり、特徴的な形状をしています。 セリバヒエンソウは、分布地から日本に起源があるとされています。 また、セリバヒエンソウの学名「Delphinium anthriscifolium」は、ギリシャ語の「delphis(イルカ)」と「anthriscus(セリ科の植物)」を組み合わせたもので、イルカのような形をした花がセリ科の植物に似ていることから名付けられました。 なお、セリバヒエンソウは、日本では「ヒエンソウ」とも呼ばれており、これは「飛燕草」の意味で、花の形が飛燕に似ていることから名づけられたとされています。
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