ツチアケビは,学名Cyrtosia septentrionalisで知られる植物です. この植物は,東南アジアやオーストラリアなどの熱帯地域に自生しています.日本では,北海道や本州の一部で見ることができます. ツチアケビの小さな花は,緑色で,細長い花茎についています.花は風媒花で,他の植物に受粉されやすいのが特徴です. ツチアケビには1種類しかないものの,この植物は他の植物に寄生することで栄養を得る独特の生態をしています. ツチアケビの実は小さく目立たないので,観賞用に栽培されることはほとんどありません.自生する環境に適応しているため,育てるのは難しいのが実情です. ツチアケビは,特異な姿と生態から,植物分類学において重要な存在といえます.
0
0