ネナシカズラ(Cuscuta japonica)は、日本語で「根無し葛」と表現され、根がないことから名付けられました。また、学名の「Cuscuta」は、アラビア語で「寄生虫」を意味し、「japonica」は「日本の」という意味です。 ネナシカズラは、東アジア地域が起源とされており、特に日本、中国、朝鮮半島に自生しています。北アメリカやヨーロッパにも帰化していることも報告されていますが、他の植物に寄生して生育するため、その分布は寄主植物の分布に大きく影響されるでしょう。 カズラ属(Cuscuta)だけでも、世界中に約200種が分布していることから、その起源や進化の過程についても研究が進められています。 ネナシカズラ(Cuscuta japonica)は、日本をはじめとする東アジア地域に分布しています。葉は持たず、茎が細くて黄色がかった白色をしており、他の植物に絡みついて生育するのが特徴です。 寄生植物であるため、光合成を行わず、宿主植物から栄養を吸収するため、農業被害の原因となることもあります。 ネナシカズラの花は、直径約2mmの小さな花が集まっており、花弁は5枚、先端が尖っていることが特徴です。花の色は白から淡いピンクで、夏から秋にかけてが見頃です。 果実は直径約3mmの球形で、種子は1個から数個入っています。
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