ツユクサ科ツユクサ属のツユクサは東アジア原産で、日本を含むアジア全域や北アメリカに広く分布しています。 日本では道端や畑など、生活に身近な場所でよく見かけるでしょう。 ツユクサは、朝に露がついて美しく輝くことからその名がつきました。 ツユクサは高さ15~30センチほどに成長し、青紫色のとても美しい花を咲かせます。 また、花の形が三日月に似ていることから「月草」と呼ばれることもあります。 花が終わると小さくて黒色の実をつけます。 実の中にはたくさんの種子が含まれており、自然に散布されて増えていきます。
ツユクサ(露草)
- 別名
- ツキクサ,アオバナ,ボウシバナ
- 学名
- Commelina communis
基本情報
- ツユクサ 科 Commelina 属 ツユクサ(露草) 種
- Commelinaceae > Commelina > Commelina communis
- 83%
- 完成度
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- 一年草
- ハーブ
- 草丈・樹高
- 30cm ~ 60cm
- 花の色
青
- 葉の色
緑
- 開花時期
- 6月-9月
- 日当たり
日向 午前から午後にかけて長時間日光が当たる場所 半日陰 木の木陰、もしくは午前・午後のどちらかが日陰となる場所 日陰 直射日光が当たらない場所
- 日向
- 耐寒性ゾーン
各植物がどの地域まで冬越し可能なのかを知るための指標です。 各植物のゾーンを知ることで屋根のない地植えで育てた際の耐寒温度を把握できます。 2:-42.7~-40.0 3:-39.9~-34.4 4:-34.3~-28.9 5:-28.8~-23.3 6:-23.2~-17.8 7:-17.7~-12.2 8:-12.1~-6.7 9:-6.6~-1.1 10:-1.0~4.4 11:4.5~10.0
- 6
- 耐寒性
- 普通
- 耐暑性
- やや強い
- 原産地
- 日本, 中国, 朝鮮半島
- 成長速度
- 早い
ツユクサ(露草) (Commelina communis)の特徴
概要
花言葉
ツユクサは「謙虚」「無邪気」「清純」などの花言葉を持ちます。 特に「謙虚」は、控えめながらも美しい花を咲かせるツユクサから連想された言葉で、謙虚に生きる姿勢の象徴とされています。 ツユクサは9月5日の誕生花で、その日に生まれた人には「謙虚さを持つことを願う」という意味が込められています。 また、風水ではツユクサは家庭内の調和が保てるとされていますので、家の中に飾ると良いでしょう。
ツユクサ(露草) (Commelina communis)の栽培時期・カレンダー
栽培時期・カレンダー
ツユクサは日本全国に分布する代表的な一日花です。 開花までに必要な期間は種をまいてから約2ヶ月ほどで、初夏から秋にかけて花を咲かせます。 特に6~9月が最も見頃といえるでしょう。 ツユクサは朝に差異て夕方にはしぼんでしまいますので、日中に観察するのがおすすめです。 また、毎日開花しますので長い期間楽しむことができます。 花を長く楽しむためには、日当たりと水はけの良い場所で育てることが大切です。
ツユクサ(露草) (Commelina communis)の育て方
水やり
ツユクサは湿度を好む植物ですので、夏は特に乾燥を防ぐために毎日水やりをしましょう。 一方、冬はツユクサの成長が遅くなる時期ですので、水やりは週に1回程度で問題ありません。 土壌は常に湿度を保つようにし、水やりをする際は少量ずつ何度も与える方が良いでしょう。 また、水は根元に直接かけるのではなく、土壌全体が湿るように広範囲に水をあげるのがおすすめです。
土壌・肥料の管理
ツユクサは日本全国の道端や畑などに自生しているため、特別な土壌環境は必要ありません。 ただ、より良く成長させるためには最適な土壌と適切な肥料が必要です。 ・土壌 中性からやや酸性で、水はけの良い砂質土壌が最適です。 ・肥料 特に必要ありませんが、成長を早めたい場合は春から夏にかけて月に1回程度液体肥料を与えます。 ただ、肥料を与え過ぎると根が傷つく可能性がありますので、適量を心がけるようにしましょう。
日当たり・気温の管理
ツユクサは日当たりの良い場所を好み、日照量が多いほどよく育ちます。 理想的な日照時間は1日あたり6時間以上です。 また、強い日差しにも耐えられますので、直射日光が当たる場所で育てても問題ありません。 ただ、猛暑日は日陰に移動させると良いでしょう。 また、ツユクサは寒さにも強いため冬でも育てることが可能です。 ただ、霜が降りるほどの低温には弱いので、冬は室内に移動させるか霜よけ対策を取ることが必要になります。 ツユクサにとって最適な気温は15~25度で、この範囲内だと安定して成長するでしょう。
ツユクサ(露草) (Commelina communis)の上級者向け育て方
剪定の方法
ツユクサは特に剪定や切り戻しは必要としません。 ツユクサは成長する力が強く、自然環境の下で自由に広がります。 ただ、庭やプランターで育てる場合は、他の植物への影響を考えて適度に剪定をする必要があります。 その際は、春から初夏の新芽が出る前の時期に行うのが最適です。 剪定する際は、株元から伸びる茎を適度な長さに切り、切った後は切り口を清潔に保ち、病気にかからないようにしましょう。 また、ツユクサがストレスから回復できるように水やりは控えめにします。
鉢植えの方法
ツユクサは日当たりと湿度を好み、鉢植えでも地植えでも育てることができます。 ただ、繁殖力が強いため、地植えで栽培すると庭全体に広がる可能性があります。 鉢植えで育てる場合は以下を参考にしてください。 ・植え付け まず、根が十分に広がる大きさの鉢を要し、水はけの良い用土を鉢の底に敷きます。 そしてツユクサの株を置いて、株の周りにも用土を詰めてたっぷりと水を与えます。 ・植え替え 株が鉢からはみ出すようになったら植え替えをしましょう。 植え替えをする際も植え付けと同じように、水はけの良い土を敷いて株を置き、用土を詰めて水を与えます。 ・寄せ植え ツユクサは厚さに強く、鮮やかな青色の花を咲かせるため、寄せ植えで彩りを加えるのに最適です。 ただ、繁殖力が強いので他の植物とのバランスを見ながら配置することが大切です。
増やし方
ツユクサを増やす方法には種まきと株分けとがあります。 種まきをする際は、花が終わった後に採取した種を春にまくのですが、種の発芽率が低いので大量に増やしたい場合は株分けで増やす方が良いでしょう。 株分けをする際は、春または秋に行います。 株を掘り上げて根元から分け、別の場所に植えます。 株分けだと比較的簡単に増やすことができますし、親株の特性をそのまま引き継ぐこともできます。
病害虫対策
ツユクサは根腐れ病やウドンコ病に感染する可能性があります。 これらの病気は、過湿や栄養過多によって起こりやすくなりますので、水分と肥料を適切に管理することが大切です。 また、アブラムシやヨトウムシなどの害虫に食べられることもあります。 害虫は見つけたら手作業で取り除くか、害虫の天敵を利用して駆除するかすると良いでしょう。
ツユクサ(露草) (Commelina communis)の分布地図
分布・生息地
ツユクサ(露草) (Commelina communis)の毒性
人や動物への健康効果
- edible
- 不可
- 毒性
- なし
NO DATA
犬や猫への影響
NO DATA
ツユクサ(露草) (Commelina communis)のQ&A
- ツユクサの根の特徴は何ですか?
ツユクサの根は、生育する環境に適応するために特殊な形状をしています。 いくつかの特徴は以下の通りです。 ・細長く伸びる →水分を効率よく吸収できます。 ・地下茎から横に這うように伸びる →広範囲に分布できて、生育環境を広げることができます。 ・地下茎から発生した新しい芽を支える。 →ツユクサはひとつの株から複数の芽を出すことができます。 そのため、繁殖力が強いと言われているのです。
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- ツユクサのおすすめの選び方はありますか?
ツユクサには特定の品種がありませんので、基本的には同一の特性を持つと考えて問題ありません。 ただ、ツユクサは、日当たりと水はけの良い場所を好みますので、育てる環境に適した苗を選ぶことも大切です。 種子と苗の選び方は以下の通りです。 ・種子 種子を選ぶ際は、小さくて黒褐色で光沢のある新鮮な種子を選びます。 種子をよく見て、カビや虫食いの無いものを選ぶようにしましょう。 ・苗 苗を選ぶ際は、根元がしっかりとしていて葉が緑色の健康的な苗を選びます。
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- ツユクサは白い花を咲かせますか?
ツユクサは一般的には青紫色の美しい花を咲かせる植物で、白い花を咲かせることはありません。 花の色は生育環境や遺伝的要素によって変わることがありますが、やはりツユクサが白い花を咲かせることは稀です。 もし白いツユクサを見つけたら、それは非常に珍しいことだと言えます。 なお、ツユクサは一日花とも呼ばれ、朝に咲いて夕方にはしぼんでしまうのが特徴です。 そのため、花を見るためには早朝や午前中がおすすめです。
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- ツユクサの葉脈についての情報を教えてください。
ツユクサの葉脈は一見するとシンプルで単純な構造に見えますが、実は複雑なパターンを持っています。 その美しい形状は植物学者だけではなく芸術家やデザイナーにも注目されていますが、その葉脈にはツユクサが生き抜くための知恵がいくつも見られます。 ●ツユクサの葉脈パターン 葉の中心を縦に走る主脈と呼ばれる中心の脈から、放射状に左右に分岐しています。 この分岐した脈を側脈と言い、側脈が葉の形状を支えています。 ●葉脈の役割 ・葉脈パターン:水分や栄養分を効率よく吸収して全体に行き渡らせます。 ・葉脈の形状:感想や強風などの環境ストレスに対応するための適応機構です。
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- ツユクサが単子葉類であることの特徴は?
単子葉類には形状などにいくつかの特徴がありますが、ツユクサにもその特徴が見られます。 単子葉類の特徴は以下の通りです。 ●葉の形状 単子葉類の葉脈は平行に走りますが、ツユクサもその特徴を持っています。 ●子葉 子葉とは、発芽した時に最初に出る葉のことで、単子葉類は子葉が1枚です。 ツユクサも、発芽すると1枚の子葉が出てきます。 ●花の構造 単子葉類の葉は花びら・雄しべ・めしべの数が3の倍数であることが多いですが、ツユクサも花びら・雄しべ・めしべをそれぞれ3つずつ持っています。
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- ツユクサが増えすぎた場合の対策は何ですか?
ツユクサが増え過ぎた場合は、まずは手作業での除去が効果的です。 ツユクサは根が浅いので、手で簡単に抜くことができるからです。 ただ、ツユクサは生成する力が強く根が残っていると再び増えてしまいますので、根までしっかりと取り除くことが大切です。 また、ツユクサは種子を大量に散布しますので、花が咲く前に除去することも重要です。
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- ツユクサの駆除にはどのような除草剤が効果的ですか?
ツユクサを駆除する際は、グリホサート系の除草剤が効果的です。 なぜなら、成長に必要なアミノ酸の合成を阻害する働きがあるため、ツユクサの生育を抑制することができるからです。 ただし、グリホサート系の除草剤は、他の植物にも影響を及ぼす可能性がありますので、使用する時はまわりの植物にも注意する必要があります。 ツユクサは生命力が強く、一度にすべてを駆除するのが難しいです。 除草剤を使用したあとも、定期的に観察し、新しく生えてきたらまた除草剤を使用する必要があります。 また、ツユクサは種子を大量に散布しますので、駆除する時は花が咲く前、つまり種子が散布される前に行うと良いでしょう。
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- ツユクサの仲間にはどのような種類がありますか?
ツユクサには多くの種類の仲間が存在しています。 代表的なものにはツユクサモドキなどがあります。 また、ツユクサ科にも多くの種類があります。 例えば、ツユクサ科のムラサキツユクサ属には「ムラサキツユクサ」や「ツリフネソウ」など、色とりどりの花を咲かせる品種が多く存在しています。 これらの品種は、日本を含む世界中に広く分布していて形状や生態も多様です。 それぞれの品種が持つ特徴を理解することで、ツユクサの豊かな多様性を感じることができるでしょう。
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