マルバツユクサ(Commelina benghalensis)は、アフリカとインド原産で、日本では九州南部から琉球列島まで雑草として広く分布しています。 茎は匍匐性で、節から根を出して繁茂します。葉は長楕円形で先端が尖り、基部は鞘状になっています。葉の縁には細かい毛が生えており、触るとざらついた感触があります。 花は径1cm程度で、3枚の花弁があり、そのうち2枚が大きく1枚が小さいのが特徴です。花期は5月から10月で、青紫色の花を咲かせます。果実は蒴果で、種子は黒褐色で扁平な形状をしています。 生育が旺盛で繁殖力が強いため、農作物の生育を阻害することがあるでしょう。耐陰性があり、道端や畑、庭など様々な環境で見られます。 マルバツユクサは、インドを中心にアフリカ、アジア、オーストラリアなどの熱帯・亜熱帯地域に自生しています。学名の「benghalensis」は、原産地インドの地域名、ベンガル地方(現在のインド東部バングラデシュ)に由来します。 ツユクサ科の一種で、日本では主に九州南部から琉球列島に分布しています。 この植物は、古くからインドやアフリカで薬用植物として利用されてきました。人々の移動や交易により今ではアメリカ合衆国や南アメリカ、太平洋諸島などなど世界各地に広がっており、外来種として扱われています。
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