クロバナロウゲは、学名Comarum palustreと呼ばれる湿地に生育する植物です。 この植物は、北半球の温帯域を原産とし、日本では北海道や本州の一部で見ることができます。ヨーロッパや北アメリカでも広く見られ、一般的な水湿性植物の1つです。 クロバナロウゲの花は直径2-3センチメートルほどで、5枚のピンク色の花弁をもっています。白や赤などの品種もあり、長期間開花するのが特徴です。花の形状がバラに似ていることから、「黒い花」を意味する「クロバナ」の名が付いています。 実は小さな種子が詰まったもので、熟すと赤くなります。これらは鳥や虫に運ばれて発芽し、分布を広げていきます。 クロバナロウゲは日当たりの良い湿った土壌を好み、水辺の植栽や庭園に向いた植物です。変化に富んだ花の美しさから、古くから親しまれている水生植物といえます。
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