サトイモは、Colocasia esculentaという学名の、多年草です。原産地は東南アジアで、世界中の熱帯、亜熱帯地域に広まりました。 サトイモの形状は特徴的で、大きな心形の葉と地下に形成される塊茎で、葉は長い葉柄があり、深緑色です。花はスパティフィラムに似た形状をしており、黄色です。 栄養価が高いことで知られるサトイモは、塊茎が食用とされ、低カロリーで、ビタミンCや食物繊維が豊富な食材として利用されています。 適切な環境であれば、比較的簡単に育てることができますが、湿度と温度を好むため、育てやすさは地域によって異なるのです。 日本での品種については、「ダンボール」「ヤマトイモ」など、地域や形状により様々な種類が育てられており、これらの品種は、それぞれ異なる風味や特性を持っています。
サトイモ(里芋)
- 別名
- タロイモ
- 学名
- Colocasia esculenta
基本情報
- サトイモ 科 Colocasia 属 サトイモ(里芋) 種
- Araceae > Colocasia > Colocasia esculenta
- 83%
- 完成度
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- ハーブ
- 多年草
- 野菜
- 草丈・樹高
- 150cm ~
- 花の色
黄色
- 葉の色
緑色
- 開花時期
- 7月-8月
- 日当たり
日向 午前から午後にかけて長時間日光が当たる場所 半日陰 木の木陰、もしくは午前・午後のどちらかが日陰となる場所 日陰 直射日光が当たらない場所
- 日向
- 耐寒性ゾーン
各植物がどの地域まで冬越し可能なのかを知るための指標です。 各植物のゾーンを知ることで屋根のない地植えで育てた際の耐寒温度を把握できます。 2:-42.7~-40.0 3:-39.9~-34.4 4:-34.3~-28.9 5:-28.8~-23.3 6:-23.2~-17.8 7:-17.7~-12.2 8:-12.1~-6.7 9:-6.6~-1.1 10:-1.0~4.4 11:4.5~10.0
- 8
- 耐寒性
- 普通
- 耐暑性
- 強い
- 原産地
- インド、マレーシア
- 成長速度
- 早い
サトイモ(里芋) (Colocasia esculenta)の特徴
概要
花言葉
サトイモには、「家庭の幸せ」や「豊かな生活」を象徴する花言葉があります。古くから食用とされ、生活を支えてきたことが由来です。 「家庭の幸せ」という花言葉は、家族を養う役割を持ち、サトイモが子孫を増やす力強さがあることから生まれました。「豊かな生活」については、サトイモの豊かな収穫量が由来とされています。 サトイモは8月の誕生花であり、サトイモを家に置くと、家庭円満や豊かな生活をもたらすと風水ではいわれています。
サトイモ(里芋) (Colocasia esculenta)の栽培時期・カレンダー
栽培時期・カレンダー
サトイモ(Colocasia esculenta)の開花は、日本では7月から10月頃が見頃となります。夏から秋にかけてが見頃です。 開花までは、植え付けから約3ヶ月程度の期間が必要です。開花は年に1回でサイクルで、咲いた花は開花から数日で散ります。 適度な水やりと日当たりを確保することで、花を長く咲かせることができます。また、来年の開花を促すために、開花後には肥料を適度に与えましょう。
サトイモ(里芋) (Colocasia esculenta)の育て方
水やり
サトイモは湿度を好む植物で、土壌が乾燥しないように注意します。春と秋に関しては、水やりを週2〜3回の頻度で行います。特に夏場は気温が高くなるため、毎日水を与え、土壌が乾燥しないようにしましょう。 冬は休眠期間となるので、週に1回程度に水やりを減らし、土壌が乾燥しきらない程度に保ちます。水やりは、水はけの良い土壌を使用し、鉢の底から水が流れ出る程度にすると、根腐れを防ぐことができます。
土壌・肥料の管理
サトイモは、水はけが良い土壌が良く、pHに関しては5.5から6.5が理想的となり、酸性から中性の土壌が適しています。 肥料は、リン酸や窒素を多く含む肥料が好ましいです。有機質肥料を植え付ける時に混ぜ、成長に応じて化成肥料をあたえましょう。 春と夏は1ヶ月に1回の頻度で与え、秋は肥料の量を減らしましょう。冬は肥料を与えないことが推奨されています。
日当たり・気温の管理
サトイモは、強い日差しは苦手ですが、日当たりの良い場所を好みます。直射日光が強い場所ではなく、半日陰でも育つので、日陰になる時間帯がある場所で育てましょう。 高温多湿を好む熱帯性植物のサトイモにとって、25℃~30℃が最適な気温とされています。冬の低温には弱いため、霜が降りると葉が枯れてしまいます。そのため冬は霜よけ対策が必要です。 耐寒性については、地上部は耐寒性が低いので、冬は地上部を切り取ります。地下の塊茎部分は0℃以下でも生き残ることができるため、一般的には地下部のみ冬越しします。 耐暑性については、高温には強いのですが、乾燥に弱いので、夏は水分管理に注意しましょう。特に、乾燥や日差しが強いが続く場合は、風通しの良い場所や、午後に日陰になる場所に移動させると良いです。 1日あたりの最適な日光時間は、6時間以上とされていますが、午後からの強い日差しを避け、午前中の日光を浴びるようにします。
サトイモ(里芋) (Colocasia esculenta)の上級者向け育て方
剪定の方法
サトイモは、切り戻しや剪定を必要としていません。そのため、時期や特別な手順を気にする必要はありません。 ただし、収穫後に茎の切り戻しを行うことで、次の成長を促すことができるため、収穫後の秋から初冬にかけて行いましょう。 切り戻しをした後は、茎の上から土を被せると、冬の寒さから株を守ることができます。土を被せることで、来シーズンに向けての生育を助けることができます。
鉢植えの方法
サトイモは、地植えでも鉢植えでも育てられますが、管理しやすいのは鉢植えの方です。 鉢植えは、初めに鉢の底に水はけの良い素材を敷くと良いでしょう。その上に培養土を入れます。そして、種イモを植えた後、表面を軽く押さえて固定しましょう。 植え替えする場合、新芽が出てきてから行います。鉢から取り出し、土を落として新しい鉢に植え替えます。 寄せ植えは、サトイモが主役になるように、他の植物との相性を考えて配置しましょう。サトイモは湿度を好むため、同じ湿度を好む植物と一緒に植えることが適しています。
増やし方
サトイモの繁殖方法は主に株分けになります。春に根茎を掘り起こし、数個の塊に分けましょう。その時、重要なのは、各塊に芽が出る部分が含まれていることです。 数個に分けた根茎は、水はけの良い土壌を選び、深さ5cm程の穴に植えます。日当たりの良い場所に植えましょう。 種まきや葉挿し、挿し木が行われることは、あまりありません。サトイモは種子をつけにくく、葉挿しや挿し木は根が出にくいのです。 秋は収穫の時期で、葉が黄色くなったら行いましょう。根茎を掘り起こし、泥を落とし乾燥させると保存可能になります。 成功率も高いのは株分けで、最も一般的です。
病害虫対策
サトイモがかかりやすい病気は、特「サビ病」や「黒斑病」とされています。サビ病にかかると、黄色い斑点が葉に現れ初め、次第に褐色に変わる病気です。黒斑病にかかると、葉に黒い斑点が現れる病気です。 湿度が高すぎると、これらの病気が発生しやすくなります。そのため、湿度が高い時期や雨季は特に注意をしましょう。 害虫は「ヨトウムシ」や「アブラムシ」が挙げられます。ヨトウムシは葉も茎も食べてしまい、アブラムシは葉を食べてしまいます。 害虫対策は、定期的な観察を行い、見つけた場合は早期の駆除を行いましょう。さらに、施肥や適切な水管理も病害虫の発生を抑える助けとなるのです。
サトイモ(里芋) (Colocasia esculenta)の分布地図
分布・生息地
サトイモ(里芋) (Colocasia esculenta)の毒性
人や動物への健康効果
- edible
- 可
- 毒性
- なし
NO DATA
犬や猫への影響
NO DATA
サトイモ(里芋) (Colocasia esculenta)のQ&A
- サトイモの追肥のタイミングや方法はありますか?
サトイモの追肥は、植え付けから1ヶ月後の新芽が出てきた頃が最適なタイミングです。このタイミングで追肥をすると、十分に栄養を吸収し、良質なサトイモが育つ可能性が高くなるでしょう。 追肥の方法は、一般的に有機肥料や化成肥料を使用します。有機肥料の場合、堆肥や鶏糞などを適量与え、化成肥料の場合、カリウムや窒素、リン酸のバランスが良いものを選びましょう。 追肥は一度だけでなく、数回、成長期間中に行うことが推奨されています。ただ、根腐れをする可能性があるため、過剰な施肥はせず、適量を心掛けましょう。
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- サトイモの茎の特徴とは何でしょうか?
サトイモの茎は特殊な形状をしていて、地下茎と呼ばれています。この地下茎が、サトイモの食用部分です。地下茎は、土の地下深くに伸び、新たな芽を出して増殖していきます。 他の植物と比べ非常に短いサトイモの茎は、地表からは見えることはありません。これは、熱帯地方の原産のため、乾燥に弱く、水分を確保しやすくするために、地下に茎を持つようになったのです。 さらに、栄養を蓄える役割も果たしているサトイモの茎は、茎の中にデンプンを豊富に含んでいます。これがサトイモのエネルギー源となっています。サトイモを食べる我々にとっても、デンプンがエネルギー源となるわけです。
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- サトイモの適切な収穫時期はいつですか?
サトイモ(学名:Colocasia esculenta)にとって適切な収穫時期は、植え付けから約6ヶ月後となります。ただし、土壌の状態や気候によっては変動することがああるでしょう。 収穫の目安は、葉が黄色く枯れ始めた頃になります。サトイモの葉が大きく成長しすぎた場合、根の成長が抑制されてしまいます。葉が大きく成長した場合は、適度に葉を摘みましょう。 また、収穫したサトイモは成長を続けます。そのため、収穫後はすぐに調理せず、1週間程度は自然乾燥させましょう。そうすることで、デンプンが糖に変わり、甘みが収穫後より増して美味しくなります。
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- サトイモのおすすめの選び方はありますか?
サトイモ(Colocasia esculenta)の選び方について説明します。最初に、品種選びについて、日本でよく育てられているのは「ヤマトイモ」や「ダンチク」などになります。この品種たちは、それぞれ大きさや肉質、甘みに特徴があります。お好みの料理や用途に合わせて選びましょう。 次は、種子や苗の選び方についてです。サトイモは苗から育てることが一般的で、種子から育てることは、少ないです。苗を選ぶコツは、根元が腐っていないか確認し、葉が元気で、茎がしっかりしているものを選びましょう。 また、種子を選ぶ場合、色が均一で表面が硬いことを確認します。これらの注意点を確認しながら選ぶと、元気なサトイモを育てられるでしょう。
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- サトイモの植え方の詳細を教えていただけますか?
サトイモ(学名:Colocasia esculenta)の植え方について、適切な土壌と場所選から始めましょう。サトイモは、水はけの良い肥沃な土壌が適しており、日当たりの良い場所を好みます。 サトイモの種イモを植える前には、有機質肥料を土壌に混ぜ込むために、深く掘り返しましょう。こうすることで、土壌に成長を助ける栄養素が豊富に含まれます。 種イモは、気温が10℃以上に安定した春に植えます。深さ10cm程度に植え穴を作り、種イモを横向きに置きましょう。その後、土をかぶせ、しっかりと押さえて固定をします。 植えた後、乾燥を防ぐため定期的に水やりを行います。また、より良い収穫につながるよう、成長に応じて追肥を行いましょう。
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- サトイモの病害とその対策はありますか?
サトイモ(学名:Colocasia esculenta)は、病害に対して比較的強い植物ですが、それでも注意は必要です。特に、ウイルス病や黒斑病、葉枯病に注意しましょう。 ウイルス病は、感染してしまうと完全に治すことは難しい病気です。葉に斑点や変形が現れます。予防策は、虫除け対策をしっかりと行い、健康な苗選びが有効です。 黒斑病は、湿度が高いと発生しやすい病気で、葉に黒い斑点が現れます。予防策は、風通しを良くし、病気を発見した場合は初期段階で除去しましょう。 葉枯病は、高温多湿の環境で発生しやすい病気で、葉が枯れてしまいます。予防策は、風通しを良くし、適度に水やりを行うことが重要となります。 サトイモの健康な成長を促進するために、これらの病害に対する予防策を適切に行いましょう。
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