ナズナ(Capsella bursa-pastoris)は、アブラナ科の一年草で、日本全国に広く分布しています。 原産地はヨーロッパとされ、日本には古くから存在し、春の七草の一つとしても知られています。 ナズナという名前は、その形状から「薺(なずな)」と呼ばれ、後に「ナズナ」と変化したとされています。 学名の「Capsella bursa-pastoris」は果実の形状にちなんでおり、ラテン語で「羊飼いの小さな袋」を意味します。 ナズナは高さが10-40cm程度で、直立した茎を持ち、葉はロゼット状に広がります。 葉の形状は深く切れ込んだものから全縁のものまで多様です。 春から初夏に黄色い小さな花を咲かせます。 花の後にできる果実は心臓形をしており、「ペンディングハート」とも呼ばれます。 ナズナは耐寒性があり、乾燥にも強いため、育てやすい植物です。 若い葉はサラダやおひたしに利用され、種子はスパイスとして使われます。
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