キタダケソウ(Callianthemum hondoense)の名前は、北岳(キタダケ)の山頂付近で初めて発見されたことに由来します。 キタダケソウの高さは10cm程度と小型で、開花時期は春から初夏にかけてです。 花びらは5弁で、中心部には黄色い雄しべが目立つのが特徴です。花びらは透明感があり、純白色で美しいその姿から、山岳信仰の対象ともなっています。 果実は蒴果で、種子は細長い形状です。種子の表面には微細な毛が生えており、風に乗って広がることで繁殖します。 耐寒性に優れるキタダケソウは、高山帯の岩場や砂礫地に生息する日本固有の高山植物なため、育てるのは難しいでしょう。 美しいキタダケソウは希少性が高く、保護の対象となっています。野生のキタダケソウを採取するのは法律で禁止されています。見つけた際はその美しさを楽しみ、自然に残しておくことが大切です。
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