イヌムギ(Bromus catharticus)は、南アメリカ原産で、日本では、主に畑や道端、草地などに生育しています。 草丈は50〜100センチ程度で、茎は直立し、節があるのが特徴です。葉は、長さが10〜20センチ、幅は5〜10ミリメートル程度の線形で、葉の縁には細かい鋸歯があります。 花は穂状花序を形成し、多数の小穂が下垂して咲き、花期は5〜7月です。小穂は長さ1〜2センチで、長さ約1センチの痩果が生り、種子は風や鳥によって運ばれます。 他の植物と競合し、生態系に影響を与えることがあるため、注意が必要です。 イヌムギは、南アメリカを中心に分布している植物で、起源は南アメリカ大陸にあります。16世紀にヨーロッパへ持ち込まれ、その後、世界各地に広がりました。 日本においては、江戸時代に渡来したとされており、その分布は全国的に広がっています。 学名である「Bromus catharticus」は、ギリシャ語の「bromos」(オートムギ)と、ラテン語の「catharticus」(浄化を意味する)に由来しています。また、日本での分布が広がる過程で、この植物の種子を犬が運んだことから「イヌムギ」と名付けられたとされています。
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