ハナイバナ(Bothriospermum zeylanicum)は、主にアジアの熱帯地域に分布しており、日本では主に九州地方に分布しています。シソ科に属する一年草で、解熱や利尿作用があるとされ、薬用植物として利用されることもあります。 葉は対生し、長さ3-10cm、幅1-3cmの楕円形で、縁には鋸歯があるのが特徴です。茎は直立し、高さは30-60cmになります。 花は茎の先端に総状花序をつけ、花冠は白色で、長さ約1cmの筒状です。花期は5-7月で、果実は長さ約2mmの楕円形で、表面には細かい突起があります。 ハナイバナ(Bothriospermum zeylanicum)の起源については、スリランカが原産地とされており、その名前の「zeylanicum」は、スリランカの古い名前である「セイロン」に由来しています。 また、ハナイバナは、日本では沖縄県を中心に分布しており、琉球列島の固有種です。ハナイバナという名前は、花の形状がイバラに似ていることから名付けられたと考えられています。なお、ハナイバナは、日本では絶滅危惧種に指定されている植物です。
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