オニク(Boschniakia rossica)の学名である「Boschniakia rossica」は、19世紀に名付けられたもので、ロシアの植物学者アンドレイ・ボシュニャークが由来とされています。 また、日本におけるオニクの記録としては、アイヌ民族が薬草として利用していたというものがあります。 オニク(Boschniakia rossica)は、シベリアや中国北部、日本の北海道や本州一部に生息する寄生植物です。この植物は、地下茎を持ち、20~60cmの高さに成長することもあります。 オニクは、葉緑体を持たず、光合成ができない植物のため、主にハンノキ科の植物に寄生して栄養を得ることで生育します。 6月から8月にかけて、黄褐色から紫褐色で密集した花を咲かせ、花弁の長さは約1cmです。果実は蒴果で、熟すと多数の種子が飛散します。 オニクは、湿った森林や湿地に生育し、特に山地のブナ林に多く見られるのも特徴です。絶滅危惧種には指定されていないものの、生育地の減少や森林伐採により、個体数の減少が懸念されています。
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