ヨウラクツツアナナス(Billbergia nutans)は熱帯雨林や亜熱帯の森林で自生しています。地域としては、南アメリカ大陸のブラジル南部、アルゼンチン北部、ウルグアイ、パラグアイが主な分布となっており、これらの地域が起源となっています。 ヨウラクツツアナナスの学名「Billbergia nutans」は、ヨウラクツツアナナスがパイナップル科(Bromeliaceae)のツツアナナス属(Billbergia)の一種であることから、この名がつけられました。また、スウェーデンの植物学者であるグスタフ・ヨハン・ビルベリ(Gustaf Johan Billberg)にちなんで、ツツアナナス属(Billbergia)という名前が付けられたと言われています。 種小名は"nutans"にはラテン語で「垂れる、下を向く」という意味を持っており、花が下向きに垂れるという特徴を示しています。 また、日本語名の「ヨウラクツツアナナス」は、学名の「Billbergia」を音訳した「ツツアナナス」と、「養楽」という言葉が由来となっています。養楽は、中国の古典『詩経』に出てくる言葉で美しい花が咲くことを意味しており、ヨウラクツツアナナスの美しい花を称えて名付けられたものでしょう。 ヨウラクツツアナナス(Billbergia nutans)は、南アメリカ原産のパイナップル科の多年草です。花の色も美しく、観賞用として日本でも栽培がおこなわれています。 この植物の大きな特徴は葉にあります。葉は細長いロゼット状に広がり、裏面には銀白色の斑点が確認できます。ヨウラクツツアナナスは高さ30から60cmほどです。 ヨウラクツツアナナスは秋から冬が花期となっており、花茎の先に垂れ下がるようにピンクや青紫色の美しい花を咲かせるでしょう。 観賞価値の高さから、ガーデニングやインテリアのアクセントとして人気があります。また、耐寒性があり、日本の気候にも適応しているため、特別な処置が必要でないため、初心者にであっても育てやすいため、植物を育てる入口として購入するのも良いのではないでしょうか。
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