ヤマガラシ(Barbarea orthoceras)の起源は、北アメリカ大陸からの移転が考えられています。その起源はとても古くまでさかのぼり、アブラナ科の中でも比較的古い系統に属しているとされ推測されています。 ヤマガラシの特徴である直立した果実の形状から「Barbarea orthoceras」という学名がつけられたとされています。ギリシャ語の「barbarea」(髭を持つ)と「orthoceras」(直立した角)を組み合わせて付けられました。 日本名の「ヤマガラシ」は、果実がカラスの嘴に似ていること、また山野に生える植物であることからその名がつけられたとされています。この名前は、日本の植物学者である牧野富太郎によって命名されました。 ヤマガラシ(Barbarea orthoceras)は、北アメリカやアジアの一部地域に自生しているアブラナ科に属する多年草です。日本では、主に本州の中部地方以北の山地に分布しています。分布地からもわかるように、基本は湿った土壌を好み、河川敷や湿地、山地の草原などの環境に生育しています。また、耐寒性もあるため寒冷な地域でも生育が可能です。 葉は互生し、羽状複葉で、小葉は3-5対あり、先端に1つの小葉が付いています。草丈は30から60cmほどに成長し、茎は直立です。 花の特徴としては、黄色い花を咲かせ、花は直径約1cmで、4枚の花弁があり、十字状に開くことです。花期は5月から7月で、花序は総状花序、茎の先端に多数の花をつけます。 果実は莢果で、幅1-2mmの細長い形状で、長さは2から4cmほどです。種子は円柱形をしており、表面には細かい網目状の模様があります。長さ約1mmほどの大きさです。 薬草としても利用されることがあり、民間療法では、解熱や利尿作用があるとされています。また、若い葉や花茎は食用として利用されることがあります。
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