ツルメヒシバ(Axonopus compressus)は、イネ科の植物で、地面を這うように伸びる匍匐茎を持ち、密な草原を形成することが特徴です。葉は広くて平たく、光沢があり、触ると柔らかい感触が特徴的な植物です。 庭や公園の芝生として利用されることもあり、花期は夏から秋にかけてで、細長い穂状の花序を出し、小さな花を咲かせ、果実は小さな籾(もみ)状で、風に乗って広がります。 ツルメヒシバは、その耐陰性や密な草原を形成する特徴から、土壌保持や雑草抑制に役立つことが知られています。日本では主に、庭や公園で見かける事ができます。家畜の飼料として、その姿を確認することもあるでしょう。 ツルメヒシバの起源は、南アメリカ大陸にあるとされています。 また、ツルメヒシバは、その適応力の強さから世界中の熱帯・亜熱帯地域に広がりました。特に、19世紀後半から20世紀初頭にかけて、アメリカ合衆国やオーストラリア、アフリカ、アジアなどの地域に導入され、牧草や芝生として利用されているようです。 日本においても、沖縄県や鹿児島県などの南西諸島や九州南部の暖かい地域で自生しています。ツルメヒシバは、日本では主に沖縄県で「ヒメヒシバ」と呼ばれていますが、これは沖縄方言で「小さいヒシバ」という意味です。
0
0