トウワタ(Asclepias curassavica)は、日本では、沖縄県を中心に栽培されています。この植物は、キョウチクトウ科に属しており、観賞用として栽培されることが多いです。 高さは1mほどに成長し、夏から秋にかけて赤やオレンジ色の花を咲かせます。花は蝶のような形をしており、花冠の長さは1cmほどです。 葉は対生し、長さ10-15cm、幅2-3cmの線形で、先端が尖っています。また、葉柄は短く、葉身はやや厚みがあるのが特徴です。 トウワタはアサガオやヒルガオの仲間であるチョウセンアサガオと同じく、アブラギリ科の昆虫にとって重要な食草です。特に、アカマダラやオオカバマダラといった蝶の幼虫がよく見られます。 トウワタの起源は、南アメリカと中央アメリカにあるとされています。特に、ブラジル、アルゼンチンどの地域に自生しています。 また、トウワタはその美しい花や葉の形状から、観賞用として世界各地に広まり、日本にも江戸時代に渡来し、その後各地に広まりました。 トウワタの学名「Asclepias curassavica」は、ギリシャ神話の医神アスクレピオス(Asclepius)に由来しており、植物の薬効が示唆されています。また、「curassavica」は、カリブ海のキュラソー島(Curacao)にちなんで名付けられました。
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