アカザカズラ(Anredera cordifolia)の原産地は南アメリカで、日本では主に九州地方以南に分布しています。ヒルガオ科に属するつる性の多年草で、葉や茎には食用や薬用の効果があるとされています。 葉は心形で、対生し、葉柄が長く、つるが巻き付く性質があるのが特徴です。花期は夏から秋にかけてで、穂状花序に小さな白い花が密集して咲きます。 アカザカズラは、強い生命力と繁殖力を持っており、庭や畑などで繁茂することがあります。 アカザカズラは、日本では「アカザカズラ」と呼ばれていますが、英語圏では「Madeira vine」や「heartleaf Madeira vine」という名前で知られています。また、学名の「Anredera cordifolia」は、18世紀のスウェーデンの植物学者カール・リンネによって命名されました。 アカザカズラは、その後、世界各地に広がり、現在ではアフリカ、アジア、オーストラリア、ヨーロッパなどの地域でも見られるようになりました。
アカザカズラ(藜蔓)
- 別名
- マデイラカズラ,ツルアカザ
- 学名
- Anredera cordifolia
基本情報
- ツルムラサキ 科 Anredera 属 アカザカズラ(藜蔓) 種
- Basellaceae > Anredera > Anredera cordifolia
- 92%
- 完成度
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- つる性植物
- 草丈・樹高
- 500cm ~
- 花の色
白
- 葉の色
緑
- 開花時期
- 7月-9月
- 日当たり
日向 午前から午後にかけて長時間日光が当たる場所 半日陰 木の木陰、もしくは午前・午後のどちらかが日陰となる場所 日陰 直射日光が当たらない場所
- 日向
- 耐寒性ゾーン
各植物がどの地域まで冬越し可能なのかを知るための指標です。 各植物のゾーンを知ることで屋根のない地植えで育てた際の耐寒温度を把握できます。 2:-42.7~-40.0 3:-39.9~-34.4 4:-34.3~-28.9 5:-28.8~-23.3 6:-23.2~-17.8 7:-17.7~-12.2 8:-12.1~-6.7 9:-6.6~-1.1 10:-1.0~4.4 11:4.5~10.0
- 9
- 耐寒性
- 普通
- 耐暑性
- 強い
- 原産地
- 南アメリカ
- 成長速度
- 早い
アカザカズラ(藜蔓) (Anredera cordifolia)の特徴
概要
花言葉
アカザカズラの成長力や繁殖力の強さから「永遠の愛」という花言葉が付けられています。 アカザカズラは、つる性の植物であり、速やかに成長し、広がりますが、その葉がハート形をしていることから、愛情を象徴するとされています。 他にも、「絆」「家族の絆」などの花言葉がありますが、これらもアカザカズラの強い生命力や結びつきの強さを表していると言われています。
アカザカズラ(藜蔓) (Anredera cordifolia)の栽培時期・カレンダー
栽培時期・カレンダー
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アカザカズラ(藜蔓) (Anredera cordifolia)の育て方
水やり
アカザカズラの成長期である春から夏にかけては、成長のために水分が多く必要となるだけでなく、土壌が乾燥しやすい時期となるので、こまめに水やりを行うようにしましょう。 秋から冬にかけては、水やりの頻度を減らし、土壌が乾燥した状態を保ってください。特に冬場は、室内で育てる場合でも、水やりは週に1回程度に抑えることが良いでしょう。また、土壌の湿度をチェックするために、指で触って確認することが重要です。
土壌・肥料の管理
アカザカズラの生育には、水はけの良い砂質や赤玉土が適しています。また土壌のpHは、6.0~7.0の範囲を好みます。植物が好む土壌で育てることで、植物は健康な状態で育っていくことでしょう。 肥料に関しては、春から夏にかけては、窒素を多く含む液体肥料を1ヶ月に1回程度与えることが適しています。 秋から冬にかけては、リン酸やカリウムを多く含む液体肥料を与えましょう。これにより、根の成長や耐寒性を向上します。 肥料の量については、植物の大きさや鉢の大きさに応じて調整してください。過剰な肥料は根腐れや葉焼けの原因となるため、注意が必要です。
日当たり・気温の管理
アカザカズラの生育に最適な日照時間は1日に4~6時間程度です。これ以上の日照時間が続くと葉焼けのリスクが高まります。 ただし、日光が当たらない場所では、成長が遅くなり、葉の色が悪くなることがあるので注意が必要です。適切な日照時間を守るようにしてください。 鉢植えの場合、日中は日陰になるような場所や、東向きの窓辺が最適です。これにより、朝の柔らかい日光を浴びることができ、午後の強い日差しを避けられます。 アカザカズラの日焼けからの保護方法としては、日差しの強い時間帯に日陰に移動させるか、日よけネットを使用することが効果的です。 アカザカズラの生育に最適な温度は、春から秋にかけては20℃~30℃、冬季は10℃~15℃です。これらの気温を保つためには、日中は日陰に移動させるか、遮光ネットを使用して直射日光を避けることが効果的とされています。 また、冬季には室内での栽培が望ましいですが、室内が暖かすぎると成長が早くなりすぎることがありますので、適度な温度管理が重要です。 アカザカズラの夏越しは、水捌けの良い土壌を用意し、日当たりの良い場所に植えることが大切です。また、夏場は高温になることがあるため、直射日光が強い場合は日陰に移動させるようにしましょう。 冬越しの方法としては、霜が降りる前に室内に取り込むか、霜よけネットをかけることが望ましいです。ただし、アカザカズラは、霜が降りる地域であっても、適切な対策を行えば屋外で越冬させることが可能です。室内で越冬させる場合は、日当たりの良い窓際に置き、室温が10℃以上に保たれるように注意してください。
アカザカズラ(藜蔓) (Anredera cordifolia)の上級者向け育て方
剪定の方法
アカザカズラは他の植物への影響を抑えるためにも、適切な管理が求められます。剪定を行う際には、適切な時期と手順を守るようにしてください。 剪定や切り戻しは、春から初夏にかけて行うのが最適です。この時期に行うことで、新しい芽が出やすくなり、植物の成長を促進します。また、冬に枯れた部分や病気にかかった部分を取り除くことも重要です。 剪定の手順は、まず枝を選び、不要な枝を切り取ってください。その際、切り口を斜めにすることで、水分がたまらず、病気の予防にもなります。
鉢植えの方法
アカザカズラは、春から初夏にかけて植え付けを行うと良いとされています。 植え付けの際には、根茎を土に埋め、上部が地表から出るようにしてください。植物間の距離は、30cm程度空けることが望ましいです。 植え替えは、根が鉢いっぱいに広がった時に行います。新しい鉢には、底に軽石や砂を敷いて水はけを良くし、その上に肥沃な土を入れてください。根を傷めないように注意しながら、古い鉢から新しい鉢に移し替えます。 収穫は植え付けから約3ヶ月後で、葉や若い茎を摘み取り、料理に利用できます。
増やし方
植物の繁殖方法には、様々なものがありますが、アカザカズラの場合は一般的に、株分け、挿し木、葉挿しなどを用います。その中でも最適な方法は挿し木です。 挿し木の手順は、まず、茎の先端部分を10cm程度の長さで切り取ってください。このとき、茎には葉が2~3枚残るようにします。次に、切り取った茎の下部の葉を取り除き、切り口を水につけておくことで、茎が乾燥しないように保護できます。 そして、水につけた茎を、水がけの良い土に挿し、日光が当たる場所に置いてください。水分を適度に保ちながら、根が出るのを待ちます。根が出たら、本格的に水やりを始め、肥料も与えましょう。
病害虫対策
アカザカズラは、アブラムシやカイガラムシなどの害虫がアカザカズラに寄生することがあるので注意が必要です。 これらの害虫の発生を防ぐためには、適切な栽培環境を整えることが重要です。過湿や過密な環境は害虫の発生を促すため、適度な水やりや間引きを行い、通気性を確保しましょう。 また、アカザカズラは、根腐れや葉枯れを引き起こす病気にも感染することがあります。これらの病気は、過湿や不適切な水やりが原因となることが多いため、水やりの管理に注意することが大切です。
アカザカズラ(藜蔓) (Anredera cordifolia)の分布地図
分布・生息地
アカザカズラ(藜蔓) (Anredera cordifolia)の毒性
人や動物への健康効果
- edible
- 可
- 毒性
- なし
アカザカズラには抗酸化作用や抗炎症作用があり、民間療法では皮膚炎やリウマチの痛みを和らげるために使用されてきました。 また、アカザカズラには利尿作用があり、むくみの解消や尿路感染症の予防に役立つとされています。さらに、傷の治癒を促進する効果もあり、外傷や火傷の治療にも使われてきたことがあります。 葉や茎を煎じたお茶や、搾り汁を直接患部に塗布することで、効果を得ることができるとされています。しかし過剰摂取や誤った使用を行わないようにしてください。
犬や猫への影響
アカザカズラは、犬や猫に対して毒性があるとされている植物です。特に、植物の葉や茎に含まれる酸化物が、犬や猫にとって有毒であるとされています。 アカザカズラを摂取した場合、犬や猫は嘔吐や下痢、腹痛などの消化器系の症状を示すことがあります。また、過剰摂取によっては、脱水症状やショック症状が起こることもあるので注意が必要です。
アカザカズラ(藜蔓) (Anredera cordifolia)のQ&A
- アカザカズラの栽培方法について教えてください。
アカザカズラ(Anredera cordifolia)は、割と簡単に育てられる植物です。まず、水はけの良い土を用意し、日当たりの良い場所で育てましょう。 乾燥に強いのがアカザカズラの特徴ですが、水はけが良くないと根腐れを起こしてしまいます。また、冬の寒い季節には霜から守る対策をしなければなりません。 肥料は、、液体肥料を春から秋にかけて月に1回与える程度で良いでしょう。ただし、葉ばかりが育ち、花が咲きにくくなるので肥料の与えすぎには気を付けましょう。 また、アカザカズラの成長力は旺盛です。美しく保つためには定期的に剪定する必要があります。 このように、アカザカズラは用土と日当たりに注意し、適度な剪定を心がけて栽培すれば、美しい花を咲かせてくれるでしょう。
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- アカザカズラのおすすめの選び方はありますか?
アカザカズラの苗や種を選ぶ際には、葉が緑色で艶があり、茎が太くてしっかりしているものを選びましょう。 また、アカザカズラは根が強く発達するため、根が鉢からはみ出していないか確認してください。根がはみ出している場合は、成長が制限される可能性があります。 アカザカズラの種子を選ぶ際には、新鮮なものを選ぶことが重要です。収穫後の期間が長いと発芽率が低下するため、収穫されてから日が浅いものを選びましょう。
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- アカザカズラはどこで販売されていますか?
アカザカズラ(Anredera cordifolia)は、ホームセンターや園芸店で普通に購入することが可能です。また、インターネットの通販サイトでも取り扱っており、出かけることなく購入することもできます。 初心者にもおすすめと言われるのは、耐陰性があり、育てやすいことが理由です。しかし、成長が早く繁茂しやすいため、剪定などの管理が必要となります。 また、南米原産のアカザカズラは、日本の外来生物法にて特定外来生物に指定されています。そのため、自生させると違法行為として罰せられますので、注意しましょう。
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