ホナガイヌビユ(Amaranthus viridis)は、日本では主に関東地方以西の暖地に分布しています。ヒユ科アカザ属に属する一年草で、栄養価が高いことから、野菜として利用されることもある植物です。 茎は直立し、高さは30-100cmになります。葉は互生し、長楕円形で、長さは3-7cm、幅は1-3cmです。葉柄は葉よりも長く、葉脈は明瞭で、縁には鋸歯があります。 花期は7-9月で、茎の先端に総状花序をつけるのが特徴です。花は小さく、緑色で目立たないため、一見すると花が咲いているようには見えません。果実は扁平な楕円形で、種子は黒褐色で光沢があります。 ホナガイヌビユは熱帯アメリカに起源があるとされている植物です。 古くから人間と関わりがあり、その起源地である熱帯アメリカでは、食用や薬用として利用されていました。また、その生育力の強さから、他の地域にも広がり、アフリカやアジアにも分布しています。 日本においても、ホナガイヌビユは江戸時代から知られており、その当時から食用や薬用として利用されていました。現在では、日本全国の野原や道端などで見られます。
0
0