コヌカグサは、ヨーロッパ原産の植物で、明治時代に日本に導入されました。別名を「お米草」ともいいます。高さ1メートル以上に成長する大型のイネ科の草花です。葉の形状が米に似ていることからこの名前が付いています。 花序に小さな緑色や紫色の花をつけますが、目立たない花序です。コヌカグサにはいくつか変種が存在し、日本で一般的なのはオオコヌカグサです。丈夫で育てやすい植物なので、日本の庭園や公園では良く利用されています。 庭師さんはコヌカグサの垂れ下がる花穂と色とりどりの葉を組み合わせて、独特の雰囲気を作り出します。コヌカグサは四季を通して楽しめる花です。夏場の強い日差しで葉が赤く色づき、燃えるような紅葉が美しい姿です。冬になると茶色がかった枯葉が風に揺れ動き、新しい春を待ちわびるかのように思えてきます。 コヌカグサを観察すると、自然の流れと共に生きる植物の生命力を感じ取ることができるでしょう。命の輝きを感じて、四季の移ろいを楽しみましょう。
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