マルバフジバカマ(Ageratina altissima)は、北アメリカ大陸原産で、その名前は、ラテン語の「ageratos」(老化しない)と「altissimus」(最も高い)に由来しています。 明治時代に日本に渡来し、日本語名の「マルバフジバカマ」は、葉の形状がマルバ(丸葉)であることと、フジバカマに似ていることから来ています。 白い花が蛇のように見えることから、北アメリカでは「ホワイトスネイクルート」とも呼ばれています。 マルバフジバカマ(Ageratina altissima)は、日本では、北海道から九州までの各地に自生している植物です。 高さは60-150cmになり、直立した茎をもち、多くの分枝が見られます。葉は幅3-10cm、長さ5-15cmの卵形で対生し、先端は尖っていて縁には鋸歯があるのが特徴です。 花期は9月から11月で、散房状の花序を茎の先端につけ、白い小花が密集して咲きます。花は直径約5mmで、管状花が1個、舌状花が4-5枚あるのが特徴です。 果実は、長さ約2mmの細長い形状をした痩果で、種子には冠毛があり、風に乗って拡散します。 アメリカでは、この植物から抽出される成分が、白血病の治療に効果があるとされています。
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