イワミツバは、日本の庭先や道端でよく目にすることのある雑草の一種です。学名はAegopodium podagrariaで、別名はありません。 イワミツバはユリ科の多年生草本植物で、ヨーロッパを原産としています。日本には古くから移入した外来種で、日当たりの良い悪いに関わらず、庭園や公園、道路脇などの日陰地でも生育できるため、全国各地で普通に見られます。 イワミツバは、小さな白色の5弁花を咲かせます。複数の小さな花が密集した散形花序を作り、春から夏にかけて開花します。葉は3出複葉で、表面はつやがあり、独特の香りがあります。風に揺れる葉や花は、優美で可憐な印象を与えます。 イワミツバには、葉の色が変わった品種も存在します。黄緑色の「アウレウム」や、銀白色の「バラダム」などの葉色変わりが庭園で利用されています。 地下茎が非常に発達しているため、増殖力が強く繁殖しやすい植物です。地下茎が伸長して新しい株を作り出し、集団を拡大させます。小さな種子も鳥に運ばれて広がるため、一度生育すると根絶が困難な雑草となります。 イワミツバは、育てやすく、繁殖力が強いことから、時には庭園植物やグランドカバーとして利用されることもあります。しかし、手入れを怠ると手に負えないほど増えてしまうので、利用には注意が必要です。イワミツバは、日本の身近な野草の一つと言えるでしょう。
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