トウシャジン(Adenophora stricta)は、日本をはじめとする東アジア地域に自生しています。日本では、北海道から九州までの山地や森林の中で見られることが多いです。キキョウ科の多年草で、寒冷地でも育ちやすいことが特徴です。 高さは30-100cm程度で、茎は直立し、葉は互生し、線形から披針形をしており、花期は7月から9月にかけてで、青紫色の花を咲かせます。 花冠は鐘形で、5つの裂片があり、花径は約1.5cmです。果実は蒴果で、種子は細長く黒褐色をしています。 トウシャジンの学名「Adenophora」は、ギリシャ語の「aden(腺)」と「phore(持つ)」から成り立っており、腺を持つことを意味しています。また、「stricta」はラテン語で「直立した」という意味です。日本名の「トウシャジン」は、中国名「当薬参」からの音訳で、漢方薬として利用されることが由来とされています。
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