コメツガ(Tsuga diversifolia)は、日本固有の植物で、主に日本の本州、四国、九州の山地に分布しています。マツ科ツガ属に属する常緑針葉樹で、建築材や家具、紙の原料として利用されることがあります。 樹高は20-30mに達し、幹は直立し、樹皮は赤褐色で縦に割れやすい特徴があります。葉は線形で長さ10-20mm、幅1-2mmで、上面は深緑色、下面は白い粉を帯びた青緑色です。葉の先端は鋭く、葉の付け根には短い葉柄があります。 花は雌雄異株で、雄花は黄色で下向き、雌花は緑色で上向きに咲き、果実は球形の毬果で、径1-1.5cm、表面には鱗片があり、熟すと褐色になり、種子は翼を持ち、風によって散布されます。 コメツガ(Tsuga diversifolia)の起源は、約2300万年前の新第三紀中新世にさかのぼるとされており、日本列島の形成とともに進化してきたと考えられています。 コメツガは日本の自然環境と深く結びついた植物であり、その起源や由来は、日本列島の地理的・気候的な変遷とともに進化してきたことが示唆されており、コメツガの起源・由来は、日本の自然史を理解する上で非常に興味深いものと言えるでしょう。
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