アスナロは日本に自生する針葉樹の一種です。学名はThujopsis dolabrataで、別名を「ヒノキアスナロ」ともいいます。 アスナロは山地に生育することが多く、日本固有種です。起源は3000万年以上前の新第三紀に遡り、古代から存在する貴重な樹木です。 葉の形状が特徴的で、扇状に広がる鋸歯のある葉を持ちます。裏面は白っぽく光沢があります。他の木とは異なる独特の葉をしています。 花期は春から夏にかけてで、小さな緑色の花が枝先に集まって咲きます。地味ながらも印象的な花をつけます。 実は小球状で緑から褐色に熟し、開くと種子が飛び散ります。鳥や動物に運ばれ、新しい苗が生まれます。 成長すると高さ20メートルを超える大きな樹木になります。広い空間が必要なので、公園や庭園に植えるのが適しています。 耐寒性、耐乾燥性に優れ、日陰でも生育できるため育てやすい樹木です。日本の気候に適応しているため管理が楽です。 姿形が美しく風格があるアスナロは、日本の自然を代表する樹木の一つです。園芸用や観賞用にもよく利用されています。
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