カカオ(Theobroma cacao)は、南米の熱帯雨林を原産地とします。 学名の"Theobroma"は、ギリシャ語で「神々の食べ物」を意味し、その風味からチョコレートの主要な原料として広く知られています。 高さ4〜8メートルに成長し、幹の直径は10〜30センチメートルほどです。 葉は深緑色で光沢があり、長さ15〜25センチメートル、幅5〜10センチメートルです。 花は小さく、直径1〜2センチメートルで、白から淡いピンク色をしています。 カカオの実は楕円形から長円形です。 長さ15〜30センチメートル、直径7〜10センチメートルほどあり、熟すと黄色から紫色に変わり、内部には20〜60個の種子が含まれています。 これらの種子がカカオビーンズとして知られ、チョコレートの原料となります。 カカオの栽培には特定の環境が必要で、熱帯雨林のような高温多湿の気候が最適です。 霜や強い日差しは避け、風に弱いため風を遮る保護が必要となります。 カカオには主にCriollo、Forastero、Trinitarioの3つの品種があります。 Criolloは最も高品質とされ、チョコレートの風味に深みを与えます。 Forasteroは最も一般的なもので、強い風味と高い生産性があります。 TrinitarioはCriolloとForasteroの交配種で、両者の良い特性を兼ね備えています。
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