モッコク(Ternstroemia gymnanthera)は、常緑低木で、高さが2〜5m程度に成長し、葉は対生し、楕円形で光沢があります。薬用植物としての利用方法もあるモッコク科モッコク属の常緑低木です。 花期は5〜6月で、白い花を咲かせ、花径は約1cmです。 果実は球形で、熟すと赤くなり、直径約1cmの大きさになります。 モッコクは、耐陰性があり、湿潤な環境を好むため、山地の林内や河川敷などに生育しています。 また、耐寒性もあるため、庭木や生垣として利用されることがあります。 モッコクは、日本をはじめとする東アジア地域が起源です。日本では主に九州地方から関東地方にかけて分布しています。 また、琉球列島や台湾、中国南部にも自生しており、これらの地域がモッコクの自然分布域です。モッコクは、日本では古くから観賞用として栽培されていたことが知られています。 日本名の「モッコク」は、樹皮が黒褐色であることから、「黒木」という意味で、学名の「Ternstroemia gymnanthera」は、スウェーデンの植物学者カール・ペーター・テューンベリが命名しました。
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