モモタマナ(Terminalia catappa)の和名「たまな」は、小笠原諸島の方言で「てりはぼく」と呼ばれており、別名で「こばていし(枯葉手樹)」ともされています。 また、学名のTerminaliaは、ラテン語のterminalis(頂点にある)に由来しており、果実が枝の先端につくことから名付けられたとされています。また、和名の「モモ」は桃で、「タマナ」はタヒチ語で、オトギリソウ科のテリハボクを意味するtamanuに由来しているという説もあります。 モモタマナ(Terminalia catappa)は、太平洋諸島や東南アジアに広く分布します。海岸近くに生えることが多く、成長すると高さ25mにもなる半常緑高木です。葉が大きく、枝振りが美しいことらか見た目がよく、植栽されることが多いです。 モモタマナは、耐陰性、耐潮性、耐排ガス性、耐病性、耐霜性、耐塩性と非常に強い植物となっています。また、半落葉性の高木で、枝は水平に伸び、樹皮は滑らかです。葉は長さ20-35cm、幅10-20cm程になり、楕円形のような形をしています。花は小さく白色や淡い黄色で、4月や5月が開花の時期です。 「こばていし(枯葉手樹)」とも呼ばれることもあり、果実に含まれるピロガロールタンニンという色素は、染料として活用されるころもあります、また、葉を水槽の底面に敷くと、水質改善にも役立つとされています。
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