マチン(Strychnos nux-vomica)は、常緑高木で、樹高は約25mに達し、幹は直立し、樹皮は灰褐色でざらついています。 葉は対生し、長楕円形で先が尖り、縁には鋸歯があることも特徴です。花は白色で5弁、直径約1cmの花を密集して咲かせ、果実は直径約4cmの球形で、熟すと黄褐色になります。 マチンは、主にインド、スリランカ、インドシナ半島に起源があるとされています。 マチンの名前は、古代ギリシャ語の「strychnos」(硬い)とラテン語の「nux vomica」(嘔吐の木の実)に由来しており、これは、マチンの果実が硬く、その中に含まれるアルカロイド成分が嘔吐を引き起こすことから名付けられました。また、日本ではマチンという名前で呼ばれていますが、これは中国名「麻薯仁」からの音訳で、麻薯仁はマチンの種子を指しています。
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