ウワミズザクラ(学名:Prunus grayana)は、日本原産の落葉小高木で、全国の山地に広く分布しています。 特徴的なのはその花で、5枚の花弁があり、直径は約1.5㎝。春になると白や淡いピンク色の花を咲かせ、その中心には黄色い雄しべが目立ちます。 ウワミズザクラは「上溝桜」と表現されることもあり、以前、亀甲占いをする際に、板材の上面に溝を掘って使用していたことが由来の1つです。耐寒性があり、育てやすい植物でもあります。 果実は黒紫色で、直径約1㎝のボール形ですが、食用ではありません。高さは5mほどまでやや広がり気味に成長します。 その美しい花と耐寒性から、庭木や公園の樹木として見られることも多く、春の訪れを告げる風物詩でもあります。
ウワミズザクラ(上溝桜)
- 学名
- Prunus grayana
基本情報
- バラ 科 Prunus 属 ウワミズザクラ(上溝桜) 種
- Rosaceae > Prunus > Prunus grayana
- 83%
- 完成度
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- 広葉樹
- 高木
- 草丈・樹高
- 1000cm ~ 2000cm
- 花の色
白
- 葉の色
緑
- 開花時期
- 日当たり
日向 午前から午後にかけて長時間日光が当たる場所 半日陰 木の木陰、もしくは午前・午後のどちらかが日陰となる場所 日陰 直射日光が当たらない場所
- 日向
- 耐寒性ゾーン
各植物がどの地域まで冬越し可能なのかを知るための指標です。 各植物のゾーンを知ることで屋根のない地植えで育てた際の耐寒温度を把握できます。 2:-42.7~-40.0 3:-39.9~-34.4 4:-34.3~-28.9 5:-28.8~-23.3 6:-23.2~-17.8 7:-17.7~-12.2 8:-12.1~-6.7 9:-6.6~-1.1 10:-1.0~4.4 11:4.5~10.0
- 6
- 耐寒性
- やや強い
- 耐暑性
- 普通
- 原産地
- 日本
- 成長速度
- 普通
ウワミズザクラ(上溝桜) (Prunus grayana)の特徴
概要
花言葉
花言葉は「高潔」「純潔」などです。これらはウワミズザクラの美しい花から連想され、純粋で高貴な心を象徴しています。 4月15日の誕生花でもあり、風水では家庭円満や健康運アップの効果があるとされています。
ウワミズザクラ(上溝桜) (Prunus grayana)の栽培時期・カレンダー
栽培時期・カレンダー
日本の春の風物詩であるウワミズザクラは、春、特に4月から5月に見ごろを迎え、その美しい花は多くの人を魅了します。 開花サイクルは年に一度で、春に集中します。花を長く美しく咲かせるために、適度な水分と日あたりが大事です。
ウワミズザクラ(上溝桜) (Prunus grayana)の育て方
水やり
湿度が高い場所を好むので、土壌の湿度を保つ程度に水やりをすることが大事です。春から夏にかけては週に2回程度、秋から冬にかけては週に1回程度が適切です。 鉢の大きさによりますが、一般的に鉢の3分の1ぐらいの水を与えることが奨められます。ただし与えすぎると根腐れを引き起こすことがあるため、土が乾いた段階で水やりをしましょう。 直射日光を避け、風通しの良い場所に置くと、適切な湿度を保てます。
土壌・肥料の管理
水はけが良く、肥沃な土壌を好み、土はpH5.5から6.5のやや酸性が理想です。 肥料は、春と秋に与えるのが一般的です。 春は新芽の成長を助けるために、窒素を多く含む肥料を与え、秋は冬越しのために、リン酸やカリウムを多く含む肥料を与えます。
日当たり・気温の管理
日あたりの良い場所を好み、一日あたり4~6時間の日照時間が必要ですが、それ以上になると葉焼けの原因になるため、注意が必要です。直射日光も同じく葉焼けするので、半日陰の場所で育てるのが良いでしょう。 耐寒性が高く、冬季にも耐えられるので、特別な手間は必要ありません。ただし、霜が降りるほどの低温は避けたほうがよく、その場合は適切に寒さ対策をします。 一方、耐暑性はあまりないので、夏季に高温が連日続く場合は、日陰に移動させるなど注意が必要です。
ウワミズザクラ(上溝桜) (Prunus grayana)の上級者向け育て方
剪定の方法
樹木の健康維持や形状の管理のために、剪定や切り戻しが必要です。 春の新芽が出る前か、秋の落葉後に行うと、ストレスなく成長できます。 まず枝の中で病気や虫食いのあるもの、交差しているものを選び、切り取ります。その後、必要に応じて枝を切り戻して全体の形状を整えます。 剪定や切り戻しをした後は、切り口が乾燥しないように注意し、必要であれば保護剤を塗って病気や虫の侵入を防ぎましょう。
鉢植えの方法
ウワミズザクラは鉢植えで育てることができます。底に水はけの良い素材を敷いてから、肥料を混ぜた培養土を入れます。 植え付けは春が最適です。苗木を鉢に植え、表面を軽く押さえて固定します。植え替えもやはり春に行い、2、3年に一度、新しい鉢と土に行います。 ウワミズザクラは根が強く伸びるため、寄せ植えをするときは他の植物とのバランスを考慮し、同じ半日陰を好む植物を選びましょう。
増やし方
繁殖方法は主に種まきと挿し木です。 秋に採取した実から種を取り出して、冷蔵庫で2、3カ月冷蔵してから、春に種まきを行います。 自然に近い方法ですが、発芽率が低く、成長に時間がかかるので、挿し木がおすすめです。挿し木は夏に新芽が伸びた枝を切り取って、水や土に挿して根を出させます。 観賞用の樹木であるため、収穫は不要です。
病害虫対策
カイガラムシやアブラムシなどの病害虫の被害を受けることで知られています。 これらに食害されると、葉や枝だけでなく、ウィルスや細菌を媒介して樹木全体の健康を脅かす恐れがあるため、定期的な観察と早期対策が重要です。 根崩れ病にも感染しやすいため、過湿や排水不良にならないよう、水の管理をしっかりしましょう。
ウワミズザクラ(上溝桜) (Prunus grayana)の分布地図
分布・生息地
ウワミズザクラ(上溝桜) (Prunus grayana)の毒性
人や動物への健康効果
- edible
- 不可
- 毒性
- なし
NO DATA
犬や猫への影響
NO DATA
ウワミズザクラ(上溝桜) (Prunus grayana)のQ&A
- ウワミズザクラの紅葉時期はいつ頃でしょうか?
一般的に秋、特に10月から11月にかけて紅葉します。この時期を迎えると葉は美しい赤色に変わり、秋の風物詩として、山岳地帯を彩ります。 ウワミズザクラが自生している山地は観光地としても人気で、多くの人が紅葉狩りに訪れます。気候や地域により時期が前後するので、紅葉を見にいく際は、事前の確認がおすすめです。
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- ウワミズザクラの樹皮の特徴とは何でしょうか?
樹皮は一般的に灰色から暗褐色で、年とともに縦に細かい裂け目が入ります。成長による自然現象で、樹皮の表面が硬く乾燥し、内部が膨張することで生じるものですが、これがウワミズザクラの特徴とも言えます。 樹皮は表面が滑らかであるため、光沢があります。この光沢は、湿度が高かったり、雨上がりの後などにより一層際立つので、風景のアクセントとして利用されることもあります。
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- ウワミズザクラに似た花はありますでしょうか?
同じサクラ属のヤマザクラやオオシマザクラが挙げられます。 花の形状や色が似ているため、見違えることも考えられますが、ウワミズザクラは他のサクラと比べると、花弁が厚く、花の中心部にある雄しべが黄色いのが特徴です。またウワミズザクラは山間部の湿地に生息していることが多いので、生育環境にも注目しましょう。
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- ウワミズザクラのおすすめの選び方はありますか?
苗木を選ぶ際は、新芽が生き生きと出ており、根元がしっかりとしているものを選びましょう。 種子は大きさや色が均一であるものが良いものです。表面に傷や黒ずみがあるものは避けます。 特に複数の品種はないため、特別な選び方はありませんが、自然環境により形状や色合いに差が出ることがあるため、自分の好みに合ったものを選ぶと良いでしょう。
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- ウワズミザクラとウワミズザクラの主な違いは何ですか?
ウワミズザクラとウワズミザクラは、見た目が似ているため混同されやすいのですが、実は種類が異なります。 ウワミズザクラは、春に白色の花を咲かせ、花弁が5枚、果実は黒く、山地に自生します。 ウワズミザクラは、秋にピンク色の花を咲かせ、花弁は5枚、果実は赤で、低地に自生します。 ウワミズザクラは日本固有の種で、生態や特性は日本の自然環境に深く関わっています。
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