シラキ(Neoshirakia japonica)は、日本をはじめとする東アジアの地域に分布しており、家具や建築材料に使われる木材として利用されたり、さらに薬用植物としても知られています。ウルシ科の中でも独特な存在で、植物分類学上の研究対象としても注目されている植物です。 樹高は15~20mに達し、樹皮は灰褐色で縦に裂ける特徴を持つほか、葉は互生し、長さ10~15cmの楕円形で、先端が尖り、縁には鋸歯があります。 春から初夏にかけて、葉腋から黄緑色の小さな花を咲かせ、その後実る果実は、直径約1cmの球形で、秋に熟すと赤くなり、種子を含みます。 シラキの起源については、日本固有の植物であることから、日本の自然環境に適応して進化したと考えられています。 学名の「Neoshirakia」は、新しいシラキ属を意味し、「japonica」は日本産を示しています。これは、シラキがかつてはシラキ属(Shirakia)に分類されていたことに由来し、その後、独立した属であることが明らかになったため、新しいシラキ属(Neoshirakia)と命名されました。 また、和名の「シラキ」は、樹皮が白く、木材が白っぽいことから、白木を意味する「白樹(しらき)」が語源とされています。
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