ナギ(Nageia nagi)は、常緑針葉樹で、樹高は10〜20m程度、幹は直立し、樹皮は灰褐色で縦に割れやすい特徴があります。マツ科ナギ属に属する常緑針葉樹で、中国南部に分布しています。 葉は互生し、長さ5〜12cm、幅1〜2cmの革質で光沢があり、縁は全縁です。 葉の表面は濃緑色で裏面は淡緑色で、葉脈は中肋が隆起し、側脈は不明瞭であることも特徴と言えるでしょう。 雌雄異株で、雄球果は長さ1〜2cm、雌球果は長さ2〜3cmで、熟すと赤くなります。 受粉は風媒花粉により行われ、種子は鳥類によって広がります。 ナギは、日本では神社や寺院の境内に植えられることが多く、縁起の良い樹木という印象を受けるでしょう。 ナギの起源は古く、約1億年前の白亜紀にさかのぼります。この時代は恐竜が繁栄していた時期であり、ナギはその古い歴史を持つ植物の一つです。 ナギの学名「Nageia nagi」は、ギリシャ語の「nageia(ナゲイア)」という言葉が由来で、これは「泳ぐ」を意味します。これは、ナギの種子が水に浮かぶ性質を持っていることに由来しています。また、ナギの日本語名は、その葉が凪いでいる様子から名付けられました。
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