オオバギ(Macaranga tanarius)は、インド、中国南部、東南アジア、オーストラリア北部、太平洋諸島に自生しており、その起源は熱帯アジア地域にあるとされています。学名の「Macaranga」はギリシャ語の「makros(大きい)」と「akanthos(棘)」に由来し、大きな葉や棘を持つことから名付けられました。 日本では、琉球列島の固有種とされ、沖縄県を中心に分布しています。日本名である「オオバギ」は、大きな葉を持つことから名付けられました。また、沖縄では「ヒヤクサン」という名前でも知られており、これは沖縄の方言で葉が大きく広がっている様子を表しています。 オオバギ(Macaranga tanarius)は、熱帯アジアやオーストラリアの熱帯地域に自生しており、日本では沖縄県や奄美群島に分布しています。 大型の植物で、高さ10m以上に成長することもあり、幹はまっすぐで樹皮は灰褐色でざらついています。葉は大型で長さ30cm、幅20cmほどあり、互生し掌状に3~5裂しているのが特徴です。また、葉の裏側には褐色の毛が密生しています。 花は雌雄異株で、雄花は黄緑色の総状花序に、雌花は球状花序にまとまって咲きます。果実は球状で直径1cmほどです。熟すと黒くなり、種子は1個しか入っていません。 葉は昆虫を寄せ付けにくい特徴があり、沖縄県では昔から食器や包み紙として利用されてきました。また、樹皮は染料や繊維の原料としても使われています。
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