マルバハギ(Lespedeza cyrtobotrya)は、別名「ツルハギ」と呼ばれる、日本をはじめとする東アジア地域に自生するマメ科の落葉低木です。 この植物は、高さ1-2mに成長し、枝が斜め上方に伸びるのが特徴です。葉は3枚の小葉からなる複葉で、小葉は楕円形で先が尖っており、縁には細かい鋸歯があります。 花期は夏から秋にかけてで、紫色の花を枝先に密集して咲かせるでしょう。花は蝶形花で、約1cmほどと小さく、花柱が突き出しています。 果実は扁平な豆果で、長さ約2mm、幅約4mmの楕円形をしており、種子は1個だけで秋に熟します。 マルバハギは、山地や林縁、道端などに生育し、庭木や生垣として利用されることもあるでしょう。 マルバハギの起源は、東アジア地域にあるとされており、現在では日本、中国、朝鮮半島に自生しています。 マルバハギの学名は、18世紀のスペインの植物学者であるビセンテ・セルバンテスによって「Lespedeza cyrtobotrya」と名付けられました。また、「Lespedeza」ナットールは、この植物を献名したアメリカの植物学者トーマス・ナットールに由来しています。 一方、和名の「マルバハギ」は、葉の形状が丸っこく、葉の縁が波状になっていることから名付けられました。
0
0