モクゲンジ(Koelreuteria paniculata)は、その美しい花や果実、紅葉が鑑賞価値が高く、公園や庭園などでよく見かけることができ、日本では主に観賞用に栽培されている植物です。また、木材としても利用されることがあります。 樹高は10mから15mほどに成長し、夏に、円錐状の花序で、長さ30cmほどの黄色い花を咲かせます。また、葉は羽状複葉で、長さは30cmから50cmほどで、緑色から黄色に変化することが特徴です。 果実は、膜質の翼がついた3個の部屋からなる袋果で、秋には赤褐色に熟します。この果実が風に乗って遠くまで飛ぶことで、種子が広がります。 モクゲンジの起源は中国にあるとされています。中国では古くから観賞用や薬用として利用されていました。 また、モクゲンジは日本にも自生しており、江戸時代には既に栽培されていたとされています。日本では、主に関東地方以西の本州、四国、九州に分布しています。 学名「Koelreuteria paniculata」は、18世紀のドイツの植物学者ヨーゼフ・ゲットフリート・ケルロイターにちなんで名付けられました。彼は植物の雑種に関する研究で知られており、モクゲンジの学名は彼の業績を称えるために名付けられたとされています。
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