オオモクゲンジ(Koelreuteria bipinnata)は、主に中国で見かける事のできる落葉高木で、成長すると樹高は10-15mに達します。幹は太くて直立し、樹皮は灰褐色で縦に裂けることが特徴です。日本では主に観賞用として栽培されています。 2回羽状複になっている葉が特徴的で、長さは30-50cm程度になります。小葉は対生し、楕円形から卵形で先が尖っているのを確認する事ができます。7-8月に、黄色の花が円錐状の花序をつくり、花序の長さは20-30cmになります。花は蝶形花で、4枚の花弁があり、中心部には赤い斑点を見る事ができるでしょう。 果実は蒴果で、長さは4-5cm、幅は2-3cmで、熟すと3つの翼状に裂けます。種子は黒褐色で、翼状の果実に包まれて風によって遠くまで飛ばされることがあります。 オオモクゲンジの起源は、中国南部及び台湾にあるとされています。 また、日本には江戸時代に渡来し、現在は日本の庭園や公園などで栽培されています。 オオモクゲンジの学名「Koelreuteria bipinnata」は、18世紀のドイツの植物学者ヨーゼフ・ゲットナーによって命名されました。彼は、この植物を研究し、その特徴を詳細に記述しましたが、その名前は、ゲットナーの師であるロシアの植物学者イワン・コエルロイテリアにちなんで名付けられました。
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