シイモチ(Ilex buergeri)は、日本をはじめとする東アジアの地域に自生しています。山地や森林の林縁に生育し、日本の自然環境に適応しているため、日本の庭園や風景にもよく馴染み、親しまれている植物です。 樹高は3-5m程度で、厚くて光沢があり、縁に鋸歯がある葉を付けます。花期は5-6月で、雌雄異株で白い小さな花を咲かせた後、赤く球形で、直径約1cmほどの果実が実り、秋から冬にかけて熟します。 利用面では、柔らかい新芽が山菜として食用になるほか、樹木としての観賞価値も高く、庭木や生垣として利用されることもあります。 シイモチ(Ilex buergeri)は、日本の風土や文化にも深く関わっており、古くから神社や寺院の境内に植えられていることが多く、縁起の良い植物とされています。 また、学名の「Ilex buergeri」は、ドイツの植物学者ハインリッヒ・ブルガーにちなんで名付けられました。日本名の由来は、葉の形状がシイ(椎)の木に似ていることから、シイに似たモチノキという意味で「シイモチ」と呼ばれるようになったとされています。
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