ハゴロモノキ(Grevillea robusta)は、日本において沖縄県を中心に生息しており、観賞用や防風林として利用される常緑高木です。 15〜30mまで成長する大型の木で、幹は直立し、樹皮は灰褐色でざらざらした触感が特徴です。葉は緑色で20〜30cmの大きさを持ち、光沢があります。 花は春から夏にかけて咲き、黄色からオレンジ色で、長さ10〜15cmの円錐状の花序をつけます。特徴的な花の形をしており、鳥類が好む傾向にあるようです。 果実は木質で、長さ2〜3cmの扁平な形状をしており、種子は翼状になっています。 ハゴロモノキ(Grevillea robusta)は、オーストラリアが期限とされており、特にオーストラリア東部のニューサウスウェールズ州とクイーンズランド州に自生している植物でもあります。 学名は、18世紀のイギリスの植物学者であるチャールズ・フランシス・グレヴィルに由来しており、「robusta」はラテン語で「強健」を意味し、この植物の強健な性質を表していると言えるでしょう。 日本語名である「ハゴロモノキ」は、葉が鳥の羽衣に似ていることから来ており、日本での栽培が始まった明治時代に、日本の植物学者が命名したとされています。
ハゴロモノキ(羽衣樹)
- 別名
- シノブノキ,キヌガシワ
- 学名
- Grevillea robusta
基本情報
- ヤマモガシ 科 Grevillea 属 ハゴロモノキ(羽衣樹) 種
- Proteaceae > Grevillea > Grevillea robusta
- 83%
- 完成度
植物図鑑の完成にご協力ください。TERRARIUMは世界中のみんなと完成させる植物図鑑サービスです。 現在、ハゴロモノキ(羽衣樹) (Grevillea robusta)の図鑑ページの完成度は83%です。投稿方法など詳しくはこちらをご覧ください。
- 広葉樹
- 高木
- 草丈・樹高
- 3000cm ~
- 花の色
オレンジ
- 葉の色
緑
- 開花時期
- 4月-5月
- 日当たり
日向 午前から午後にかけて長時間日光が当たる場所 半日陰 木の木陰、もしくは午前・午後のどちらかが日陰となる場所 日陰 直射日光が当たらない場所
- 日向
- 耐寒性ゾーン
各植物がどの地域まで冬越し可能なのかを知るための指標です。 各植物のゾーンを知ることで屋根のない地植えで育てた際の耐寒温度を把握できます。 2:-42.7~-40.0 3:-39.9~-34.4 4:-34.3~-28.9 5:-28.8~-23.3 6:-23.2~-17.8 7:-17.7~-12.2 8:-12.1~-6.7 9:-6.6~-1.1 10:-1.0~4.4 11:4.5~10.0
- 9
- 耐寒性
- 普通
- 耐暑性
- 強い
- 原産地
- オーストラリア
- 成長速度
- 早い
ハゴロモノキ(羽衣樹) (Grevillea robusta)の特徴
概要
花言葉
ハゴロモノキ(Grevillea robusta)は、「気高い精神」「高潔な愛」「勇敢な心」という花言葉を持ちます。 これらの花言葉は、ハゴロモノキの美しい花や大きさが由来すると考えられ、人々の高い志や純粋な愛情を象徴していると言えるでしょう。また、その優雅な姿から、人々に感動や勇気を与えるとされています。 他にも、「変わらぬ愛」や「永遠の愛」という花言葉もあり、ハゴロモノキが長寿で、長く花を咲かせることが由来と言えるでしょう。
ハゴロモノキ(羽衣樹) (Grevillea robusta)の栽培時期・カレンダー
栽培時期・カレンダー
NO DATA
ハゴロモノキ(羽衣樹) (Grevillea robusta)の育て方
水やり
ハゴロモノキ(Grevillea robusta)は、春から夏にかけては、土壌が乾いたらすぐに水を与え、秋から冬にかけては、土壌が乾いてから2〜3日後に水を与えることが適切です。 土壌は、適度に湿らせておくことが大切で、乾燥や水はけの悪い状態は避けるようにしましょう。水を与える頻度は、季節や気温によって様々ですが、基本的には土壌が乾いたら水を与えると覚えておくと良いでしょう。
土壌・肥料の管理
ハゴロモノキ(Grevillea robusta)は、5.5〜6.5のphを保つのが最適で、水はけが良く、砂質やローム質の土壌だとなお良いでしょう。 春から夏に与える肥料は、窒素、リン酸、カリウムをバランス良く含んだ化成肥料がおすすめで、これを与えることで新芽や花の成長を促します。 秋から冬にかけては、リン酸やカリウムを多く含んだ肥料がよく、根の発達や耐寒性を高める効果があります。 肥料の与える際は、春から夏にかけては月に1回程度、秋から冬にかけては2〜3ヶ月に1回程度が適切です。また、肥料の量は、植物の大きさや栽培環境よって異なります。
日当たり・気温の管理
ハゴロモノキ(Grevillea robusta)は、1日に6時間以上の日光を当てるのが望ましく、日当たりを好む植物です。 十分に日光に当たらない環境で育てた場合、花が咲かなくなる可能性がある一方で、強い日光に当てすぎると、葉焼けの原因となるため、適度に日光を当てることが大切です。 鉢植えで育てる場合は、ベランダや窓辺の日光が当たる場所が最適となりますが、直射日光が強すぎる場合は、日陰を作るために他の植物や遮光ネットを利用することをおすすめします。逆に、日光が当たらない場所に置くと、成長が停滞してしまうことがあるので注意が必要です。 ハゴロモノキ(Grevillea robusta)は、耐暑性がある植物で、最高気温が35℃程度までなら生育可能です。ただし、高温多湿の環境では病気や害虫に弱くなる可能性が高まるため、適度な湿度管理をしましょう。 また、寒さにも強く、最低気温が0℃程度まで耐えることができます。しかし、長期間の霜や氷には弱いため、霜が降りる地域では注意が必要です。 最適な気温は、15℃から25℃の範囲で、この温度帯であれば健康的に成長します。特に、春から秋にかけての日中に、この気温を保てていることが望ましいです。 ハゴロモノキ(Grevillea robusta)は、夏越しや冬越しにおいて特別な手間がかかる植物ではありませんが、適切な方法で管理することは重要です。 ハゴロモノキは日光を好むため、夏越しの際は、日当たりの良い場所に置き、土の表面が乾いたらたっぷりと与えましょう。また、水はけの良い鉢を使用すると根腐れを防げます。 ハゴロモノキは0℃まで耐えることができますが、霜や冷たい風は注意が必要です。また、冬場は乾燥しやすいですが、水やりは控えめにして、土が乾いたら少量ずつ与えるように心掛けてください。室内で管理する場合は、暖房器具から離れた場所に置くことで、適切な環境が保てます。
ハゴロモノキ(羽衣樹) (Grevillea robusta)の上級者向け育て方
剪定の方法
ハゴロモノキ(Grevillea robusta)で剪定や切り戻しを行うのは、樹形を整えたり、過密な枝を間引くときです。実施する際は、春から初夏にかけてが望ましく、この時期に行うことで、新芽が出やすくなります。 剪定の手順は、まず枯れた枝や病気に感染した枝を取り除くことから始めましょう。次に、内側に向かって生えている枝や、他の枝と交差している枝を切り戻します。最後に、過密な枝を間引いて完了です。 ハゴロモノキは成長が早いため、そのまま放置して育てていると、樹形が乱れやすくなったり、樹勢が弱まったりすることがあるので、適切な時期と手順で行うことが大切です。
鉢植えの方法
ハゴロモノキ(Grevillea robusta)は、春から初夏にかけて植え付けするのが最適で、種をまく前に、砂紙で軽く擦って水に浸しておくと、芽が出やすくなります。 植え替えも植え付けと同様に、春から初夏にかけて行うのがおすすめで、実施する際は根を傷つけないように注意してください。鉢植えの場合は、根が鉢底に達していることが植え替え時期の基準となるでしょう。 ハゴロモノキは、10年ほどで高さ10m以上に成長するケースもあるため、庭植えの場合は十分なスペースを確保しておくことが重要です ハゴロモノキは観賞用の植物であることから一般的に収穫は行いませんが、花が咲いた後に果実ができるため、種子採取を行いたい場合は、果実が完熟するまで待ち、黒く熟した果実を取り除いて種子を採取してください。
増やし方
ハゴロモノキ(Grevillea robusta)は、種子や挿し木を用いて繁殖させます。確実性やスピードを求めるなら挿し木がおすすめと言えるでしょう。 挿し木を行う際は、健康な枝を選んだあと、約10-15cmの長さに切り取ります。次に、切り取った枝の下部の葉を取り除き、切り口に発根促進剤を塗布し土に差して待ちましょう。このとき湿度を保った上で適度に日光に当てることが重要です。その後、根が張ったら鉢植えや庭に植え替えられます。 種子を蒔く場合は、発芽用の土に蒔き、適度な湿度を保ちながら管理しましょう。挿し木同様に発芽には時間がかかることがあります。発芽したら鉢植えや庭に植え替えられます。
病害虫対策
ハゴロモノキ(Grevillea robusta)は、アブラムシやカイガラムシ、アカネズミといった害虫がつきやすい植物です。 また、根腐れ病やウイルス病にも感染しやすく、これらの病気に感染すると、葉が枯れたり、樹勢が衰えたりすることがあります。 病害虫を防ぐ方法として、まずは適切な栽培環境を整えることが重要です。また、定期的に植物の様子を観察し、病害虫の発生を早期に察知することも大切です。 病気に対しては、感染部分を取り除いたり、殺菌剤を使用したりすることで、病気の拡大が防げます。
ハゴロモノキ(羽衣樹) (Grevillea robusta)の分布地図
分布・生息地
ハゴロモノキ(羽衣樹) (Grevillea robusta)の毒性
人や動物への健康効果
- edible
- 不可
- 毒性
- なし
ハゴロモノキ(Grevillea robusta)は、人体への毒性は報告されていませんが、アレルギー反応を起こす可能性は0ではないため、アレルギー体質の方は注意が必要でしょう。 反対に、ハゴロモノキの蜜は健康食品として活用されることもあり、他にも化粧品などに使用されるケースもあります。 ハゴロモノキの葉や樹皮には、抗菌作用や抗炎症作用があると言われており、民間薬として利用されていた過去もあります。しかし、現在ではその効果が科学的に証明されていないため、医療用途での使用は推奨されていません。
犬や猫への影響
NO DATA
ハゴロモノキ(羽衣樹) (Grevillea robusta)のQ&A
- ハゴロモノキのおすすめの選び方はありますか?
ハゴロモノキ(Grevillea robusta)を選ぶ際には、まず健康な苗木を選ぶことが重要です。葉が緑色で、黄ばみや枯れがないものを選びましょう。 また、根元が太く、しっかりとした根があることも大切で、根が弱いと成長が遅くなるため、注意が必要です。 さらに、ハゴロモノキは大きく成長するため、適切な鉢植えや地植えができるスペースがあることを確認しておきましょう。 ハゴロモノキには特に多くの品種があるわけではありませんが、種子を選ぶ際には、新鮮であることが重要です。古い種子は発芽率が低くなるため、購入時には注意しましょう。 種子は色が濃く、形が整っているもの、また、種子の大きさも均一であることが望ましいです。