セイヨウハナズオウの起源は、古代ギリシャの哲学者テオプラストスが紀元前3世紀に記述した『植物誌』にもその名が登場していることから、古代ギリシャやローマ時代には既に自生していたと考えられています。 また、セイヨウハナズオウは、キリスト教の伝承にも関連しており、イエス・キリストが十字架に磔(はりつけ)にされた木とされることから、英語では "Judas tree"(ユダの木)とも呼ばれています。この伝承は、イエスを裏切ったユダがこの木で首を吊って自殺したという話に由来している説もあります。 セイヨウハナズオウのは、古代ギリシャやローマ時代から観賞用として栽培されていたことが知られており、その歴史は非常に古いものとなっています。 セイヨウハナズオウ(Cercis siliquastrum)は、春になると、紅紫色の花が枝に直接咲く珍しい様子が見られます。 成長すると、高さは約10mに達し、幹の直径は最大で1mほどになります。葉は心形で、長さは約10cm、幅は約8cmです。花は径1.5cmほどの蝶形花で、4月から5月にかけて咲き、花の後には、長さ7-12cmの扁平な豆果が現れ、秋には茶色く熟します。 花の美しさや珍しい花の咲き方から、観賞用として栽培されることが多いです。また、蜜源植物としても重要とされており、春には蜜蜂が集まります。
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