カポック(Ceiba pentandra)の名前は、ナワトル語の「sepo-tl」から派生したもので、「一本の木」を意味します。熱帯アメリカ原産です。 熱帯性の植物なので、寒さに弱く、日当たりと排水性の良い場所を好みます。 一度根付くと、その大きさと生命力から、あまり手間をかけずに育つことが可能です。 実は大きく、長さ15cm、幅10cmほどで、中には綿毛状の種子が詰まっています。この綿毛は非常に軽く、浮力があり、風に乗って遠くまで飛んでいくのが特徴です。この綿毛はカポック綿として利用され、マットレスやクッションの詰め物に使われます。 成木は通常、高さ60〜70mに達し、幹は直径3m以上になることもあります。また、その幹は棘が生えており、若い木では特に顕著です。 花は白色で、5つの大きな花弁を持ちます。夜に開花するため、夜行性の昆虫によって受粉されます。
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