スダジイ(Castanopsis sieboldii)は、山地や丘陵地の林内に生育し、日本をはじめとする東アジアの地域に分布しています。成長すると樹高は20-25mに達し、樹皮は灰褐色で縦に割れやすい特徴を備えています。スジダイは木材として、建築材や家具、器具類の材料とされています。果実も利用される事があり、主に焼き物などの料理に用いられます。 葉は長さ10-20cm、幅3-6cmで、先端が尖り、縁には鋸歯があります。葉の表面は濃緑色で光沢があり、裏面は白っぽい粉をまとったような色合いです。 花期は4-5月で、雄花と雌花が同じ株に咲きます。果実は径2-3cmの球形で、表面にトゲ状の突起があり、10月頃に熟すのが特徴です。 スダジイの学名である、「Castanopsis sieboldii」は、ギリシャ語でクリを意味する「kastanon」と、外見を意味する「opsis」が組み合わせて付けられました。クリに似た外見を持つ植物を指します。また、「sieboldii」は、ドイツの植物学者であるフィリップ・フランツ・フォン・シーボルトにちなんで名付けられました。 日本では、スダジイは主に九州から関東地方にかけて分布していますが、朝鮮半島や中国南部にも分布しており、東アジア地域に広く分布していることがわかります。スダジイは、日本の自然環境に適応して進化し、独自の形態や生態を持つようになりました。そのため、スダジイは日本の固有種とされています。
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