「ヒッコリー」は北アメリカを原産地とする広葉樹です。学名は「Carya tomentosa」で、アメリカインディアンの言葉で「棒」を意味する「Carya」に由来します。 この樹木は、20-30mの高さに成長し、幹は最大で直径1mになります。葉は5-9枚の小葉からなる羽状複葉で、長さが15-30cm、表面は緑色、裏面は白色で毛が生えています。 花は春に咲きます。雌花は短い穂状花序、雄花は長さ10-15cmの穂状花序で、果実は秋に熟します。果実は長さ3-6cm、幅2-3cmの堅果で、中には1-2個の種子があり、厚い殻に包まれています。 堅い材質を特徴とするヒッコリーの木は、道具や家具の製作に使われます。また、果実は食用になり、特にアメリカ南部では伝統的な料理に利用されます。 ヒッコリーには、害虫や病気に強いという特性があります。水はけと日当たりとの良い土壌を好み、寒さにも強いですが、成長が遅く、10年以上かかる場合もあります。
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