アカギ(学名:Bischofia javanica)は、東アジアからオーストラリアにかけて分布する植物で、日本でも主に九州から沖縄にかけて自生しています。 この大型の落葉高木は樹高が20m以上にも達し、直立した幹とざらついた灰褐色の樹皮を持っています。 葉は互生し、3つの小葉からなる複葉で、小葉は楕円形で長さ5-10cm、幅2-5cmほどあり、先端は尖り、縁には鋸歯があるのが特徴です。 アカギは春に花を咲かせ、雌雄異株で、雄花は黄緑色の穂状花序を、雌花は黄緑色の円錐花序をつけます。 成熟した果実は直径約1cmの球形で、黒紫色になり、3つの種子を含みます。 この植物は耐陰性があり、湿地を好むため、河川敷や山地の湿地に自生しているのが特徴です。 成長が速く、繁殖力が強いため、アカギは外来種として侵入した地域で問題となることもあります。 アカギの木材は硬く、耐久性が高いため、家具や建築材として利用されます。 また、葉や果実は鳥類や昆虫の餌として重要で、生態系において特有の役割を果たしています。
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