ネムノキ(Albizia julibrissin)は、落葉高木で、樹高は10〜15mに達し、幹は直立し、枝は広がります。葉は羽状複葉で、長さ20〜30cm、幅は10〜20cmほどで、緑色の葉が美しいです。 花期は6〜8月で、ピンク色の糸状の花が咲きます。花は蜂や蝶などの昆虫によって受粉され、その後、長さ10〜20cmの扁平な豆果ができることも特徴です。 ネムノキは、庭木や街路樹として利用されます。また、その美しい花や葉の形状から、観賞用としても人気があります。しかし、外来種であるため、自然環境への影響に注意が必要です。 ネムノキの起源は、アジアの南西部にあるとされています。主にイランから中国南部にかけての地域に自生しており、古くから広く栽培されています。 日本には、江戸時代初期に中国から伝わったとされており、葉が眠るように夜に閉じることから「眠りの木」という意味を込めて「ネムノキ」と名付けられました。また、学名の「Albizia julibrissin」は、イタリアの博物学者フィリッポ・デル・アルビジが18世紀にヨーロッパに紹介したことにちなんで名付けられています。
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