ウリハダカエデは、日本固有のカエデ科の落葉高木です。別名を紅背楡と言い、葉脈が赤褐色を呈する独特の葉紋が最大の特徴です。 ウリハダカエデの葉は、表面にウリのような縦長の模様が入っていることから、この名が付けられました。秋になると葉脈の赤色が際立ち、楡特有の色彩美を見せてくれます。 主に本州中部以北の山地に自生している他、寒冷地にも適応しやすい落葉樹です。小さい黄緑色の花を春先に咲かせ、翌年の新芽とともに膨らみます。 ウリハダカエデには、葉脈の色が変化するなど独特な特徴を持つ品種が存在します。Acer rufinerve 'Winter Lightning'は冬に黄変し、Acer rufinerve 'Red Dragon'は赤紫に変わるなど、個性的な落葉楡です。 秋に熟す翼果は、風に乗って木から遠くに散布され次世代を育みます。日当たりの良い場所に植えると成長しやすく、変化に富む葉と季節感を楽しめる植物といえます。
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