コミネカエデ(Acer micranthum)は、日本をはじめとする東アジアの山地に自生しています。樹高は10-15m程度で、樹皮は灰褐色で縦に裂けることが特徴です。 葉は対生し、3-5裂の掌状複葉で、裂片の先端は鋭く尖っています。秋には美しい紅葉が楽しめるため、庭木や公園樹としても利用されています。 花は春に咲き、黄緑色の小さな花を房状につけ、果実は翼果で、2つの種子がくっついた形状をしており、風に乗って広がるのも特徴の一つです。 分布域は日本の本州、四国、九州に加え、朝鮮半島や中国です。生育環境としては、山地の落葉樹林や針広混交林の中でよく見られます。 コミネカエデは、その美しい紅葉や独特の葉の形状から、観賞用としても重要な植物であり、自然環境の保全にも寄与しています。 コミネカエデ(Acer micranthum)は、日本の固有種であることから、その名前も日本語に由来しています。コミネカエデの「コミネ」は、小峰(こみね)という言葉から来ており、小さな山の意味です。これは、コミネカエデが主に山地や丘陵地に生育することに関連していると考えられるでしょう。 さらに、「カエデ」という名前は、古い日本語で「楓(かえで)」と書かれており、その形状から「手の形をした葉」という意味があるとされています。
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