ウリカエデ(Acer crataegifolium)は、高さおよそ10mに成長する中型の落葉樹で、日本固有のカエデの一種です。本州、四国、九州の山地を原産とし、特に暖かい地域に多く分布します。 春に咲く淡黄緑色の花は小さく目立ちません。一方で、まるでハトの足のような5つの深い裂片がある形状をした葉は、秋になると美しい紅葉を見せ、風景を彩ります。 また、翼果で熟すと黄褐色になる果実は瓜に似た独特の形状が特徴的で、ウリカエデの名前の由来にもなっています。 紅葉が美しいことや独特の果実の形状から、庭木や公園の樹木として用いられることの多い植物です。
ウリカエデ(瓜楓)
- 別名
- オオバノウリカエデ,メウリノキ,メウリカエデ
- 学名
- Acer crataegifolium
基本情報
- ムクロジ 科 Acer 属 ウリカエデ(瓜楓) 種
- Sapindaceae > Acer > Acer crataegifolium
- 67%
- 完成度
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- 広葉樹
- 高木
- 草丈・樹高
- 1000cm ~
- 花の色
白
- 葉の色
緑
- 開花時期
- 日当たり
日向 午前から午後にかけて長時間日光が当たる場所 半日陰 木の木陰、もしくは午前・午後のどちらかが日陰となる場所 日陰 直射日光が当たらない場所
- 半日陰
- 耐寒性ゾーン
各植物がどの地域まで冬越し可能なのかを知るための指標です。 各植物のゾーンを知ることで屋根のない地植えで育てた際の耐寒温度を把握できます。 2:-42.7~-40.0 3:-39.9~-34.4 4:-34.3~-28.9 5:-28.8~-23.3 6:-23.2~-17.8 7:-17.7~-12.2 8:-12.1~-6.7 9:-6.6~-1.1 10:-1.0~4.4 11:4.5~10.0
- 6
- 耐寒性
- やや強い
- 耐暑性
- 普通
- 原産地
- 日本
- 成長速度
- 普通
ウリカエデ(瓜楓) (Acer crataegifolium)の特徴
概要
花言葉
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ウリカエデ(瓜楓) (Acer crataegifolium)の栽培時期・カレンダー
栽培時期・カレンダー
ウリカエデ(Acer crataegifolium)の開花までに必要な期間は種まきから3年程度とされています。 開花のサイクルは年1回で、春の初めから初夏にかけて開花し、4月~6月頃が最も見頃となります。 花を長く咲かせるためには適度な水分と日当たりを確保することが大切です。また、冬季には霜よけ対策を忘れずに行いましょう。
ウリカエデ(瓜楓) (Acer crataegifolium)の育て方
水やり
ウリカエデ(Acer crataegifolium)は、適度な湿度を好む植物です。気温や湿度にもよりますが、1週間に2〜3回程度の頻度を目安に、土壌全体が湿るくらいの水量を与えましょう。 乾燥の進みやすい夏場は、常に土壌が湿った状態を保てるよう、毎日朝か夕方に水やりを行うことをおすすめします。 冬季は土壌が乾いたら水を与えるようにしましょう。乾燥が進むと葉が落ちてしまうため注意が必要ですが、同時に過湿にも気を配り、水はけの良い土壌を使用することが推奨されます。
土壌・肥料の管理
ウリカエデ(Acer crataegifolium)は、土壌のpHが6~7程度で、排水性の良いやや湿った環境を好みます。 肥料については、春と秋に1度ずつ、樹高1mあたり約50gを目安に腐葉土や有機質肥料を施すとよいでしょう。 春には窒素分を多く含む肥料で新芽の成長を促し、秋にはリン酸やカリウムを多く含む肥料で冬越しを助けます。適度な水分とともに、根元に均一に施すことが大切です。
日当たり・気温の管理
ウリカエデ(Acer crataegifolium)は、日当たりを好む植物で、日照量が多い場所でよく育ちます。 午前中の日光を浴びることが理想で、半日程度は日照時間を確保できるとよいでしょう。ただし、高温になりすぎると葉焼けを起こす可能性があるため、強い直射日光を避けられる半日陰の環境が最適です。 耐暑性はあまり強くないため、夏場は涼しい場所に移動させて管理します。また、適度な湿度を保つことで、高温によるダメージを軽減する効果が期待できるでしょう。 一方で、低温には比較的強い性質を持っています。しかし、霜や雪に覆われると葉が傷つく可能性もあるため、冬季は風通しの良い場所での管理がおすすめです。
ウリカエデ(瓜楓) (Acer crataegifolium)の上級者向け育て方
剪定の方法
ウリカエデ(Acer crataegifolium)は、剪定や切り戻しを行うことで、美しい形状を保つことができます。2~3月頃、傷口からの樹液の流出が少なく樹形の確認もしやすい、新芽が出る前の時期の作業がおすすめです。 枝が密集しすぎて風通しが悪くなっていたり、摩擦による傷を予防するためには剪定を、また、樹形を整えるためには切り戻しを行いましょう。 枝の間隔を見て、密集している部分を中心に剪定し、交差している枝は一方を切り取ります。 剪定後の切り口には特に手を加える必要はありませんが、傷口保護剤を塗るなど病害虫対策を行ってもよいでしょう。
鉢植えの方法
ウリカエデ(Acer crataegifolium)は、鉢植えでも育てることが可能な植物です。 寄せ植えにする場合は、他の植物とのバランスを考えながら配置しましょう。また、ウリカエデと同じく半日陰を好む植物を合わせます。 植え付けは春から初夏にかけて行うのがおすすめです。鉢底に底石を敷き、その上に腐葉土や赤玉土などの排水性の良い土を準備します。苗を鉢に植え、根元を覆うように土を追加しましょう。 植え替えの場合は、春に新芽が出る前のタイミングで古い土を取り除き、新しい土で植え直します。
増やし方
ウリカエデ(Acer crataegifolium)は、挿し木や株分けで繁殖を行うことも可能ですが、種子から自然に発芽し成長する能力が高いため、種まきが最も確実で効率的な方法と言えるでしょう。 秋に熟した種を採取したら2~3ヶ月間冷蔵庫で保管します。冬季の環境を再現することで、種子が発芽するための休眠期間を作り出すためです。 その後、春になったら種まきを行いましょう。日光が直接当たらない場所で管理し、適度な湿度と温度を保つことが重要です。また、発芽までの期間は、数週間から数か月とばらつきが見られます。
病害虫対策
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ウリカエデ(瓜楓) (Acer crataegifolium)の分布地図
分布・生息地
ウリカエデ(瓜楓) (Acer crataegifolium)の毒性
人や動物への健康効果
- edible
- 不可
- 毒性
- なし
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犬や猫への影響
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ウリカエデ(瓜楓) (Acer crataegifolium)のQ&A
- ウリカエデの樹皮の特徴とは何でしょうか?
ウリカエデ(Acer crataegifolium)の樹皮は、外部環境から樹木を保護する役割を持ち、一般的には灰褐色で、表面が粗くざらざらとしています。 また、樹木の成長と共に樹皮が乾燥し収縮することで、自然に深い溝が形成されていくことも特徴の1つです。 さらに、ウリカエデの樹皮には樹脂やエッセンシャルオイルが含まれているため、切断面から特有の強い香りを放つこともあります。
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- ウリカエデの紅葉時期はいつ頃でしょうか?
ウリカエデ(Acer crataegifolium)は、一般的に10月から11月にかけて鮮やかな赤色に変化し、秋に紅葉の時期を迎えます。 ただし、地域や気候条件、その年の気温や日照時間によっても時期はずれる可能性があります。例えば、寒冷地では例年早まる傾向が見られるなど、具体的な時期や色合いは常に変化すると考えられるでしょう。
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- ウリカエデのおすすめの選び方はありますか?
ウリカエデ(Acer crataegifolium)には特に多くの品種は存在しませんが、自然交配により生じた変種や地域による変異が見られることがあるため、栽培環境に適したものを選びましょう 苗木を選ぶ際には、葉の色や形状が均一であることが大切です。ウリカエデは冬季に落葉するため、時期によっては新芽がしっかりと出ているかどうかも確認します。 種子の場合は、表面が滑らかで傷や黒ずみがないものがおすすめです。
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