ゴモジュ(Viburnum suspensum)は、中国南部からインドシナ半島を原産とするスイカズラ科の常緑低木です。日本では主に沖縄県を中心に群生しています。 成長すると樹高は2〜4m程度まで成長し、枝が密に広がり、緑色の葉が互生し、葉の形は楕円形から倒卵形で、先端が尖っています。葉の表面は光沢があり、裏面は白っぽい粉をふいたような感じです。 春から初夏にかけて花を咲かせ、花は5弁で、直径1cm程度の小さな白い花を咲かせます。またその花が集まって直径5〜10cmの円錐花序を作ります。果実は球形で、熟すと黒紫色になることも特徴です。 ゴモジュは、耐陰性があり、乾燥にも強いため、庭木や生け垣として利用されることが多いです。 ゴモジュの起源は日本や中国、台湾などの東アジア地域や、フィリピンやインドネシアなどの東南アジア地域にも自生しています。 この植物は、特に熱帯地域に適応した種類です。ゴモジュの名前の由来は、日本語で「五味子」を意味し、果実が五つの味(甘味、酸味、苦味、渋味、辛味)を持っていることから名付けられました。 また、ゴモジュは、日本では九州地方以南の暖かい地域でよく見られる植物で、特に沖縄県や奄美群島では自生しています。そのため、日本国内におけるゴモジュの起源は、沖縄県や奄美群島と考えられるでしょう。
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