ヤマトラノオ(Veronica rotunda)は、日本をはじめとする東アジア地域に自生しているキンポウゲ科の多年草です。高さ30-60cmに成長し、茎は直立しています。葉は対生し、形状は卵形から広卵形で、先端は鋭く、縁には鋸歯があり、葉柄は短く、葉の表面には毛が生えています。 花期は5-7月で、茎の先端に総状花序をつけ、青紫色の花を咲かせます。花の径は約1cmで、4枚の花弁があり、下唇弁が大きく発達しています。果実は蒴果で、扁平な形状をしており、種子は多数含まれています。 ヤマトラノオの学名は、、キリスト教の聖人である聖ヴェロニカ「Veronica」、ラテン語で「丸い」という意味を表す「rotunda」から来ているとされています。 日本で古くから呼ばれている「ヤマトラノオ」という名は、日本の古い国名である「ヤマト」にちなんで名付けられたとされています。また、「ラノオ」とは、古語で「花」を意味する言葉であり、ヤマトラノオは日本固有の美しい花を象徴する名前となっています。 ヤマトラノオは、主に山地や森林の中で見られる植物で、日本の自然環境に適応して発展してきました。そのため、ヤマトラノオは日本の自然や文化と深い関わりを持っていると言えます。
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