マツグミ(Taxillus kaempferi)は、日本をはじめとする東アジア地域が原産地です。主に松の木に寄生することから「松黒実」が転じて名前になったとされています。 マツグミは生態が独特で姿が美しく、観賞用になります。寄生植物であるため、育てるには寄生先となる樹木が必要です。日当たりと水はけの良い場所を好みます。自然環境下では比較的育てやすい植物です。また、血行促進や解熱などの効能があり、薬用にもされています。 マツグミは1-2m程度の高さに成長する落葉小高木です。葉は対生し、長さは2-4cm、幅は1-2cmで、形状は卵形から長楕円形です。葉色は淡緑色で、秋には黄色に変わります。 黄緑色の小さな花で、花の時期は5-6月です。花は雌雄異株で、雄花は4個の花被片と4個の雄蕊からなり、雌花は4個の花被片と1個の雌蕊からなります。 果実は球形で秋に熟し、直径は約1cmで黒色です。果実は鳥類によって広がり、新たな寄生先を見つけます。
0
0