セッコウボク(Symphoricarpos albus)は、カナダ南部やアメリカ合衆国北部にかけて分布する、北アメリカ起源の植物です。ヨーロッパやアジアにも持ち運ばれ、今では定着しているとされています。日本各地で野生化しており、特に北海道や松島などの海岸沿いに多く見られます。 日本に導入されたのは明治時代で、アメリカから持ち運ばれたのをきっかけに観賞用や生け垣用として栽培されるようになりました。日本名の「セッコウボク」は、果実が雪のように白く、樹皮が黄色くて目立つことから、「雪光(せっこう)」という言葉が由来とされています。 学名の「Symphoricarpos」は、ギリシャ語の「symphorein(集まる)」と「karpos(果実)」が組み合わさった言葉で、果実が密集している様子を表しています。一方、「albus」はラテン語で「白い」という意味で、白い果実が特徴的であることから名付けられました。 セッコウボク(Symphoricarpos albus)は、日本において、北海道から本州の一部で生育している植物で、原産は北アメリカです。果実は観賞価値が高いことから観賞用として栽培されるだけでなく、庭木や生垣として利用されるケースもあります。 5月から6月にかけて白色または淡いピンク色の花を枝先に咲かせ、花の大きさは約5mmと比較的小さいです。 成長すると樹高は1~2mとなり、枝が密に生えていることも特徴の1つと言えるでしょう。葉は長さ2~5cm、幅1~2.5cmで縁がノコギリ葉となっています。 秋になると白色で丸みを帯びた果実がなり、鳥類が食べることで種子が散布されるため、広い地域に生育します。 ただし、その繁殖力の強さから外来種として問題視されることもあるため、周囲の環境に配慮が必要となるでしょう。
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